ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2013-07-08

古谷葉月のロシアの芸術 革命的黒猫エレジー

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日は私解説者マサ子(仮名、38歳)のネイルだよ。



毎度私解説者マサ子(仮名、38歳)の自分語りで大変申し訳ないんだけど、私解説者マサ子(仮名、38歳)の人生は挫折と脱輪の塗り固めであり、挫折と脱輪を絵に描いて額縁に入れたような人生であって、これら挫折と脱輪転落的失敗の阿鼻叫喚や絢爛豪華を語ると、聞くも哀れ、平家物語みたいな絵巻物になって諸行無常になること請け合いだから、ぜひ夏のお寺とかに皆さん集ってもらって、琵琶法師の人にべべべんと語ってもらいたい所なんだけど、大きな脱線脱輪の一つに「大学を中退した」っていうのがあってさ、それも何をどうとっちまげたのか 「外国語学部ロシア語学科」中退であらせられるわけね。だから、もう、ちょっとこう、ロシアには足を向けて寝れない所があるし 中退したんだから 今更好きって言うのもロシアの皆さんには大変申し訳ないんだけど、やっぱりロシアには魅かれるところがあるんだろうね。一番好きな本はロシア人の書いた誠にロシア的な「巨匠とマルガリータ」であって、昨今誠に御目出度く御年38歳にして猫をお飼いになられ<猫おばさん>となったんだけど、猫の名前は 「巨匠とマルガリータ」に出演している、二足歩行で狼藉を働く人間ほどもある巨大な黒猫、<ベゲモート>から名付けたんだけど、最近家が猫臭い。どうしたもんか。



ペットを飼っている人は自分で気が付かないだけで、家や本人がペット臭くなっていると聞くので、世間様にご迷惑はかけられないから、ぜひ家の猫臭さを何とかしたいんだけど、この猫臭さというのが所謂猫のおトイレの馨しい香りではなく、なんかこう 「図書室でおっさんが本を読みながらタバコを吸っている」臭いがするんだよね。猫を飼っていなかった頃は家にそんな臭いはしなかったし、外から帰って自分の家のドアを開けて、バカになっていない新鮮な鼻で自分の家の臭いを嗅いでも自分の匂いしかしなかったよね。でも今は、一日会社で労働して、家に帰ってドアを開けると、おっさんがタバコふかして本に埋もれている匂いがする。言い換えると、家に帰ってドアを開けると本に埋もれて煙草を吸うおっさんの気配がある。てうかおっさんが生活している匂いがする。てか、何か明らかにおっさんの気配があり、おっさん臭い。てか おっさん いねえか?てかそれ、まさかあたし?猫?猫だよねえ?いやだなあ。

それでは。