ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2024-12-25

伊鞠物語と美しい人

 こんにちはー。今日のネイルは伊万里焼か九谷焼的なネイルだね。


しかし技術の進歩とは時に残酷なものである。

この度アイフォーンを12から16に変えた。

常々聞いてはいたけれど、確かに最新のiPhoneでそこらの写真を撮ると現実よりも美しく見える。風景なんかも目で見たものよりも美しく撮れてしまうので、なんかのフィルターなのか加工アプリなのかが生来的に備わっているのかな。別に風景が現実より美しく撮影される必要はないんじゃないかと思うんだけどどうなんだろうね。

てことは自分の顔なんかを自撮りしたら最新のiPhoneが生来的に備えているその高画質美化フィルター機能を余すところ無く発揮してくれるはずなのだから、さぞや美しく撮ってくれんだろうな?あ?と思って自撮りしてみたら恐ろしいくらい現実を映し出しやがった。というか女の顔をそんなに鮮明に撮影すな。まだ現れていない毛穴やシミの数々を現実よりも精緻に浮き彫りにすな。と思ったけど、もしかしてあれかな・・ 近くが見えなくなってるだけで現実はこうなのかな?でもどうして風景は現実より綺麗なのに、顔は現実より汚いんだと思ったけどもしかして、この写真ですら現実より綺麗ってことなの?白雪姫の継母の鏡みたいにもうちょっと忖度しろよおい。そこに来ると🎵富士カラー うつるんです なんてよかったよな。曰く

美しい方はより美しく。そうでない人はそれなりに。

って昭和の時代はメーカー側が言ってくれてたんだもんな〜 やさしいよな〜

それでは。


2024-12-09

海の藻大阪物語

 こんにちはー。今日のネイルは海の藻みたいできれいなネイルだね。


さて。ネイル解説者の私は世を忍ぶ仮の姿として清く正しくも美しいサラリーマン同志諸君にしてプロレタリアートなのであるので、大阪出張と言えば始発ののぞみ1号東京発朝6:00が鉄則である。そして帰りはのぞみ64号最終便で口から涎を垂らしながら這々の態で帰宅の途につくのである。

平日ののぞみ1号と64号。

よくこれに


「のぞみ」


とかいう名前をつけたよな。JRも。まあ、夢を語るのは大切なことだし、今はそうでなくてもこうありたい、というあるべき姿へのコミットメントを表明するものとして理想の姿を名前にするのは、新幹線だけじゃなくて人間にだってそうなんだから、まあ、名前と実態に乖離があることについて文句は言わない。いわないが、平日ののぞみ1号と64号ほど「のぞみ」と異なる状態もそうそうないよね。あれ、だいたいおじさんの輸送機だよね。プライベートライアンのノルマンディーに上陸する前の輸送船みたいにぎしぎしの鮨詰めのおっさんらは、誰も喋ることなくしずまりかえってる。まあ自分も完全に同化してんだけど。かろうじてしゅうまい弁当を食べない・日経を読まない。を自分に課しておっさんにならないように貞操を守っている。しかしおっさんにならないようにこらえてもおばさんではある。それは良いとしてこないだなんか、土曜日の夜ののぞみに乗ったらさ、なんというのかな空気に圧迫感がないというか。なんか旅行帰りのおじょうさんがいっぱいいらして、軽やかにお話には花など咲かせておられて、文字通りああこれなら「のぞみ」でもいいなとか思った。

それでは。