こにゃにゃちわー。今日は私解説者マサ子(仮名、38歳)のネイルだ。
まあ基本的に人様のブログを借りて、来る日も来る日も、雨の日も風の日も突風の日も、病める時も病める時も貧しい時も、常に俺様の俺様による俺様のための俺様語りをしている俺様マサ子(仮名、38歳)としては、今日は自分のネイルだから心置きなく自分語りをすることにする。まあさ、やっちゃいけない やっちゃいけないと言われれば言われる事程やりたくなるわけで、俺様マサ子(仮名、38歳 独身)はネコを飼い始めた。こうして、独身女が猫を飼う案件を発生させ、ねこおばさんの扉を開ける。コンコンコン 赤ずきんちゃんですかー ねこおばさんですよー。
[著者近影]
そういうわけで、私にはこよなくネコを愛したオバがいたんだけど、ネコを愛するあまり、自分が強く飼いたいと願っていた「巨大で立派な雄の黒猫」を終生飼うことができなくて、駄ネコの万国博覧会かという程にも絵に描いて額縁に入れたような見事な駄猫ばかり何十匹も飼っていた。わたし解説者マサ子(仮名、38歳)の母トメ子(仮名、64歳)も、やっぱりネコが好きで、ずっと「巨大な黒猫はいいわよねえ できれば雄の大きい黒猫が飼いたいわよねえ」とか言っている割りには、やっぱりネコなら何でもかわいいもんだから、つい 白黒のブチとか、わけのわからんキジ虎なのかサビなのか毛の悪いクマなのかなんだかわからない 貧相なメス猫を飼ったりとかしていて、ちょっとした駄ネコの総合商社の様相を呈していて、それらの事例を見るにつけ、私解説者マサ子(仮名、38歳)は ここは一つぐっとこらえ 先人の轍を踏んではならんと 心を鬼にして、また 先人の無念を晴らすためにも、駄ネコをどっかから拾ってきたりせず、「雄の黒猫」を飼うことにした。そして人類の創作した書物の中でおそらく一番おもしろいと思われるロシア小説、「巨匠とマルガリータ」に 「モスクワに現れた悪魔ヴォラントの一味であり二足歩行で人の言葉を喋り悪さやいたずらを働く巨大な黒猫」が登場して、こいつは 黒猫界の頂点に君臨する黒猫であるのみならず、人類が創造したネコのうち最も魅惑的な猫であり、放火したり市電に乗ったり万引きしたりするわけで、ねこ界の王様、ねこof ねこ と言っても良い。そういうわけで、そういう魅惑的な黒猫である彼にあやかって、「ベゲモート」と名付けた。のは良いんだが はっちゃんなんて
マサ子さ~ん おうちの へげ ちゃん 元気~
へげ じゃないから。
まあまだ はっちゃんは 良いよね。若いだけあってまだ脳細胞も生きてるっぽい。うちの母ちゃんなんか
え~と ほら なんだったけー げばちゃん 元気~?
げば って何だよ。
もう。ベゲモートだから、ベゲちゃんなの。へげ とか げば じゃなくて、B・E・G・E ですから。
まあな、上述の私のオバなんか、どっかそこらで拾ってきた 貧相なビビリのハチワレの駄ネコが、ノラ猫出身で小さいからっていうことで、「チビンコフ・ノラヤンスキー」って名前を付けたんだが、勿論そんな立派な名前で呼ばれることはなくって、「チビンコフ→チビンコ→チビ→ちょん」って事になって、「ちょん」としか呼ばれてなかったよね。あと、顔の模様がぐじゃぐじゃな変なサビ猫なんだけど、風邪でぐじゃぐじゃでほっとくと洟が垂れてガビガビになるから 「がび」って名前のネコとかさ、結構みんなひどいよね。げばちゃんとかへげちゃんでも良いような気がしてきた。