a.m.s.恵比寿プレイスです。
こんにちはー。今日はイタリアっぽい感じ。行ったことないからわかんないけど、刺すような日差しが照りつけて乾燥した土埃が舞うシチリアの道化師。
まあ私事なんだけどっていうか、いつもこのブログわたし解説者マサ子(仮名、37歳)の私事で大変申し訳ないとは思うんだけど、まあなんというの わたし趣味で声楽をやってるわけよ。そんなもんだから、有名なオペラ歌手の人が来日してコンサートをやる。なんていうと、たまに見に行くことがあるわけ。まあ、だいたいそういう「クラシックのコンサート」ていうのは、私みたいな下品な客層じゃないやね。観察するに、1.上品なおじ様やおば様、2.若いクラシック音楽の愛好家 3.音大生。っていう客層に分かれているようなんだけど、どこにもわたし解説者マサ子(仮名、37歳)は属していないから、たぶん周りの人は (この人はどうしちゃったんだろう。何かと間違えて来ちゃったのかしら?)と思っているに違いない。それに、だいたい皆様 お友達同士とかカップルとかでクラシック音楽を鑑賞する素敵な宵のひと時を楽しみに来られているようなので、まかり間違っても よくわからない見た目をしたよくわからない中年女が一人で来ているだけで、(この人はどうしちゃったんだろう)感は否めないわけね。
まあ それはしょうがないから百歩譲って勘弁してもらうとしてさ、先週もある著名なオペラ歌手の人が来日したから、そのコンサートに行ったわけ。客層はいつもの感じで、いつもの通り幕が開き恋の歌歌う著名なオペラ歌手、それを単独鑑賞するわたし解説者マサ子(仮名、37歳)。まったくもって、いつもの通りだったんだけど、すべてのプログラムが終わり、アンコールを何曲もやってくれたわけね。そんで、まあ男のオペラ歌手だったってのもあって、”誰でも知ってるアンコール曲”の中の一つに、「オー・ソレ・ミオ」が入っていたわけよ。そんで、そのオペラ歌手もご自分だけ歌ってりゃいいのに、何故か客席を煽って、さあ~みんなも一緒に歌って~♪ みたいなジェスチャーをしたわけだ。そういう時って、今の若い世代の人達は別として、日本人て恥ずかしがって歌わなかったりするじゃない?ところがだよ、客席にいた人のほとんどが皆さん待ってましたとばかりに
♪ オ~~~ ソーレ ミぃぃぃぃぃぃぃぃオぉぉぉぉぉぉー
とかこれまた見事な朗々としたソプラノやバリトンやテノールの歌声で歌い初めて、2000人が大合唱している状態なわけ。なんぞこれ。
そこで私は(なるほど。この客層は、オペラを鑑賞するだけじゃなくて自分でも声楽やってんだな。現役音大生だけじゃなくて、客層のほとんどが元音大生ということなのだな。)というのが判ったので、よぉ~し 俺様だって歌っちゃうぜ。とか思って 歌い始めようと思って口を開いたところで気が付いた。あたし、オーソレミオ知らないんだった。歌えねえ。あっきゃー。(←新潟弁)いやもう一生の不覚、生涯の屈辱。注意一秒怪我一生。なぜ、他の人が朗々と歌ってるのに、おおシニョール神様 このあたくし、生涯に渡り蜜柑箱があれば上に立ち、会社では赤レンジャーと呼ばれ、櫓があればよじ登り、マイクというマイクは手放さず、スナックに行けば宴席を席巻し、新橋のひばりちゃんとまで呼ばれたこのあたくしが?なぜ人が歌うのを黙ってみていなければならないのですか?
いやそりゃ あんなん、安いスパゲティー屋みたいんなるから やりたくねえっす。とか言って、オーソレミオを歌ってみようともしなかった私がいけないんだよね。
それでは。