ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2013-01-23

古谷葉月の安土桃山 婆沙羅の陶器

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日はわたし解説者マサ子(仮名、38歳)のネイルだ。日本の陶磁器つってもさ、土気色をしていたり、青や白だけの質素な陶磁器じゃなくて、派手な色の陶磁器ってあるじゃない。そういう、伊万里焼なのか九谷焼なのか有田焼なのか、豪奢で婆沙羅なお皿。


 


 元ネタは家にあったネコの置物。わたし、他の事も割とわかんない事多いんだけど、陶器の事も全然わかんなくって、生産者の皆様には大変申し訳ないんだけど、このネコが伊万里焼なのか九谷焼なのか有田焼なのかイマイチよくわからない。でも、質素に白に適当な花柄がついたネコの焼き物ではなくて、これ以上豪勢にはできないだろうっていう、婆沙羅具合が気に入っているんだね。


そんで、この豪奢な焼き物ネイルをはっちゃんにやってもらってて気がついたんだけど、日本の美術工芸品て、丸は完全な円ではないし、左右対称でもないし、線も決して直線じゃないし、色だって赤や青や緑なのに、全部なんか濁った色なんだよね。このネコの置物が直線や真円や左右対称で作られていないように、このネイルも、丸は形を崩し、直線は発生させず、左右対称も作っていない。


わたし解説者マサ子(仮名、38歳)は偉そうにネイルサロンのブログ書いてるくせに、ネイルについては全く知識がないから、よくわかんないんだけど、ネ イルって普通、丸は丸く、直線はまっすぐに 左右は対称に。っていうのがきっと綺麗にできる秘訣なんだよね?崩した丸でも、線が直線じゃなくても、左右対称でなくても豪奢な陶器の世界観が再現できるのは、はっちゃんの確たる技術に裏打ちされているものである。と、細かいネイルをやってもらって、発狂させた手前今日の所は提灯持ち記事で筆を置く次第である。

 それでは。