ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2013-01-11

豪奢贅沢 ベルサイユ 花園 マラカニアン

a.m.s.恵比寿プレイスです。

今日のネイルは女の子のネイルだね。ベルサイユ、マリーアントワネット、チュイルリー、マカロン、薔薇の花園。パンがなければお菓子を食べる。


リボン、刺繍、宮殿、舞踏会。


日本人はイタリアには「お」をつけないのに、フランスには「お」をつける。なぜそんなにフランスの事が好きなんだっつったら、やっぱり小さい頃の教育からして、特に女の子はフランスが好きになるように教育されているとしか思われないよね。男の子はさ、ロボットアニメとか戦隊レンジャーとか、日本独自の文化で育つじゃん?彼らは、幼稚園にも上がる年齢になれば、何かこう、自分が科学戦隊や超合金ロボのヒーローになりきって、うおー!とか、てやー!とか言って、高い所から飛び降りたり、いかにオレの方がかっこ良いか、いかにオレの方が強いかを競い合ってるよね。でも、それって、奴ら、アメコミのヒーローになりきってるわけじゃなくて、我が日本国の人間ともロボットともなんともつかない特殊なヒーローの一形態を模倣しているわけでしょ?ところがさ、その年代の女の子は、ピンクのフリルのふわっとなったロングドレスを着用した「なんとか姫物語」みたいの、好きだよね。ピアノの発表会とかになると、ちょ おま、姫?みたいな恰好してる子いるよね。確かに今の女の子供はプリキュアとか色々あんのかもしれないけど、プリキュアがあったとしても、なかったとしても、原則は「ピンクのリボンやフリルのついた、ふわっとなったお姫様ドレス」の世界が好きじゃん?あれって、どこの姫よ?つったら、西欧の姫には違いないと思うんだけど、やっぱり、スペインとかイタリアとか、ドイツとかベルギーじゃなくて、やっぱりどう考えても、チュイルリー宮殿、ベルサイユ宮殿、マリーアントワネットの「おフランス」だよね。だいたい姫つったら、もうマリーアントワネット的事象しか思いつかないよね。まあ、マリーアントワネットくらいんなるとさ、時代も違うしさ、一国の国家の財政を傾けるくらい豪遊したっつっても、どんだけ、豪奢で贅沢で豪勢な暮らしをしていたのか、皆目見当がつかないんだけど、私の小さい頃はまだ世界情勢もちょっと今と違ってね、情勢が不安定な国々では「革命」とか「クーデター」とか「暗殺」とかが起こってたりしたんだよね。最近、そういうの聞かないよね。で、イメルダ夫人だよ。いやまあイメルダ夫人の生活だって想像だにできないよね。「イメルダ夫人がマラカニアン宮殿を追われ、民衆が夫人のクローゼットから外国の靴3000足を発見した。」ていうのは、さすがに子供心にインパクトがあって、私解説者マサ子(仮名、38歳、当時10歳)は、人民革命を報道する夜のニュースを見ながら母親に、

マサ子(10歳):ねえねえ ママー 靴三千足って いくらくらいかなー?

母:いくらだろうね~

マサ子:一足 5000円として~

母:5000円なわけないだろうが!何万円もするんだよ!

みたいな、やりとりをして 子供心に(え~ 何万円もする靴があるのかー!)と 感じ入った記憶があるんだけど、まあそりゃそうだわなあ。イメルダ夫人が1足5000円のサトーココノカドーの靴とか履かないよなあ。子供なりに5000円の靴っていうのは、最大限に奮発したつもりなんだけど、今はもうちょっと、私解説者マサ子(仮名、38歳)も大人になって、その時よりも色々な事を知ってるけどさ?けどさ?じゃあ、例えばフィレンツェだかローマだか知んないけど、フェラガモの本店に行って、自分の木型でフェラガモの本店で靴を誂えたら、いくらするんだろう?イメルダ婦人の靴はそういう靴だよね?ママだって、何万円かわかってなかったぽいんだけど、20万くらいだろうか。もっとするんだろうかって、7万円5万円10万円運命の分かれ道。

それでは。