こんにちわー。このネイルかわええ。ビー玉なのか、ウィスキーボンボンなのか、巨大化したガス惑星なのか、あるいは、風船なのかアドバルーンなのか。
さて、わたし解説者マサ子（仮名、38歳）は、先日美容院に行ったわけね。カラーを担当してくれるカラーリストの女性は、三十路がらみの独身なんだと思うけど、趣味や社会現象などに関して、割と意見の一致を見ることがあるので、余り気を遣わなくて良いから、楽なわけ。ほんで、彼女はネコが好きで私もネコが好きなんだけど、（独身女がネコを飼う）的な事象に自分を置くことができないばっかりに、喉からネコが出るほどネコが欲しいのに、今一歩我慢していたところがあるんだけど、こないだ美容院に言ったら
マサ子さん 私ネコ飼いましたよ。
えええええええーーーーーー！独身女がネコ飼っていいのーー！？！？
いいんですよ。
とか あっさり 飼っていい事になったらしく、そうなると私もネコが欲しい。実に誠にネコが欲しい。いいよね～ネコ。ネコ、いじりたい。しかし、ほんとに独身女がネコ飼っていいのか？いまいちその事象に一歩踏み出す勇気がなかなかないけど、これ、あれかな？なんかそこらで拾ってきた駄猫を飼うから、独身女がネコを飼う事象になるけど、007の上司とかが膝に乗っけてる、緑とか金色の目をした白い長毛のペルシャネコみたいのを飼えば、所謂一つの独身女がネコを飼う事象にはならないのではないか？いやあ でもペルシャネコとかあんま好きじゃないしなあ。駄猫の方が良くね？とか心の中でかなり押し問答をしても、自分じゃ解決できないので、ネコにも独身女にも何の思い入れもない会社の隣の席に座っているかよちゃん（仮名）に
ねえねえ 007の上司とかが飼ってるネコなら 飼っていいかなあ？
って 聞いたら、ダメに決まってるじゃん。とか 言われて、すべからくネコを飼ってはいけない宣言が下ったんだけど、いやそれにしても、実に誠にネコが欲しい。いや～ ネコ良いよね ネコ。とか思って、先週の土曜日。あまりのネコ欲しさに見るだけならいいだろう。と思って、たまたま銀座にいたんだけど、近くにペットショップはないものかと思って検索したら 近くにあったよ。某銀座デパートの屋上。いやあ偶然これは実に寄寓なので、行ってみよう。しかし、デパートの屋上っていう事象も最近見ないよね と思って、某銀座デパートの屋上に上がっていったら、まあそこだけ見事な「昭和のデパートの屋上」が奇跡的に保存されていて、銀座の雑踏やきら星のような高級ブランド店の林立する町並みからは、完全に隔絶された昭和があった。子供が50円入れてまたがる変な動物の遊具とかあった。そんで、そこのデパートの屋上には、昭和のデパートの屋上にあったように、ペットショップがあったから、蛮勇を振り絞って入店したところ、「子犬コーナー」と「子猫コーナー」があるわけ。（いや、あたし そんな なんていうか全然独身ですけど 38歳ですけど ネコとか 全然興味ないですし ネコ 見に来たわけじゃないんですよ～）という 装いを醸しつつ、まずはフェイントで「子犬コーナー」を巡回してみる。いやもうあれ、何なのかね？真っ黒なつぶらな目をした、某消費者金融のコマーシャルに出てきたみたいな非常にちっこい子犬が 黒目がちなつぶらな瞳で、居並ぶ檻の中から、きゅるるん きゅんきゅんと 私を見つめ、私が檻の並んだ通路をゆっくり歩くと、それらの子犬が皆、ﾜﾝ！ｷｭﾙﾙﾙ ﾜﾝﾜﾝ！ｷｭﾙﾙ ｷｭﾝｷｭﾝ とか上目使いの潤んだつぶらな真っ黒な瞳で私を見つめて来るわけ。それが、次から次に各々の檻の中から、私を見つめ私に声をかけてくるわけよ。これって、よく時代劇とかで、ご浪人様とかが吉原に行くと、吉原の郭の中から お侍さあ～ん こっちこっちー 遊びましょうﾖ～ｷｬｰ みたいな嬌声で、郭の格子から手だけ出して、あの手この手でご浪人様を勧誘する遊女の皆さんがいるシーンがあるけど、あれみたくなってないか？しかし拙者犬には興味がござらん。
ネコはこっち見てくれすらしなかったよ・・。
それでは。
