a.m.s.恵比寿プレイスです。
こんにちはー。この人は誰なの?般若なの?件なの?ナマハゲなの?
わたし解説者マサ子(仮名、38歳)は、生まれも育ちも猫灰だらけの京浜地区なんだけど、東京で生ぬるく生まれ育ってよかったなーと思うよ。ナマハゲっているじゃん?あれ、すごいよね。てか、恐ろしい。子供を躾ける手段って色々あると思うんだけど、何故あそこまでして、鬼の形相をした怪物が、うがあああああ~~~!とか言って、襲い掛かるんかいね?・・ とか 良い大人なのに日寄っちゃうよね。もしさ、東京じゃなくて、男鹿半島とかに生まれてたらさ、ナマハゲの洗礼を受けてたかもしれないわけでしょ?びびって死ぬ。
いやあれ、ナマハゲ見るたびに、自分が3歳児だったとして、家でぬくぬく紅白か何か見てこたつに入ってネコでもいじりながら蜜柑食べてたら いきなり わるいごはいねがー とか言って、あんなん、家に侵入してきたらおしっこちびって死ぬよね。たぶん、ヒッ ってなったまま息が止まって泣くこともできないと思うよね。走馬灯を見ながら(ああ やっぱり いたのか・・ そうだったのか・・)と諦念するよね。しかしさ、ナマハゲに わるいごはいねがー って尋ねられて、本人はさ、いやいや この家にわるいごいませんから いませんからって 一生懸命否定するのに、周りの大人がニヤニヤしながら、いやいや わるいご いますよこちらですよー とか言って、ナマハゲに教えてあげちゃうわけでしょ。その時、圧倒的な暴力から誰も守ってくれないわけで、すごい人生の真理を叩きこむわけだよね。
あたしも良い年して結構アレなんだけど、怖い夢とか見るわけよ。そうすると、どうも世界が終わるらしいんだけどさ、空から宇宙船が降りてきたりとかすんだけど、そうすると (ああ やっぱり そうだったのか・・) とか 妙に夢の中で納得してるんだよね。ナマハゲに会ったら、こういう納得感とか、あきらめ感とか、絶望感とか、恐怖を超えた(ああ 終わったな・・)的異次元諦念を感じるんじゃないかと思うよね。昔々その昔、それは昭和53年の冬の事、通っていた幼稚園にサンタクロースが来たんだけど、日本人の用務員のおじいさんがサンタクロースに化けてるんじゃなくて、ご丁寧に西洋人の恰幅の良いおじいさんがサンタクロースに化けてたんだよね。あたし、3歳当時サンタクロースに特に思い入れも無くて、信じてなかったんだけど、その西洋人のおじいさんのサンタクロースが幼稚園に登場したのを見て、(アレ ・・ やっぱりいたの?)とか思って 妙に 混乱したよね。いやー ぬるいね。ぬるい。ぬるい幼少時代を送ったものだよね。わるいごはいねがー とか脅かされてないもんだから、こんな大人になりました。
それでは。