こんにちはー。今日のネイルの世界は素敵だね。琥珀に閉じ込められた古代の密林の原虫が神代を超えて甦る。古代の空には、カラスほどもある蜻蛉が飛び回り、古代の原生林には、怪しげな死の匂いを放って蜥蜴や蜂を食らう食虫植物あり。
進化論ていうのは、最新の科学でも肯定されているんだっけ?それとも、実はあれも眉唾になってきたんだっけ?猿は人になるのか ならないのか?わたしの父ちゃんと母ちゃんと父ちゃんと母ちゃんと父ちゃんと母ちゃんの、その行きつく先は猿やネズミやアメーバなのか。私解説者マサ子(仮名、38歳)は、立派な血統書があるわけでもなく、どこをどう遡っても、私の家系は日本の北の方の農家に辿り着くわけで、そこの農家に古文書や家系図があるわけでもなく血統図があるわけでもなく どこからやって来た何者であったのか なんてわかるはずもない。わたし解説者マサ子(仮名、38歳)の実家には昔、「白と黒のブチの駄猫」がいた。その駄猫は、田町の慶応中通りにあったとある商店の2階で猫が何匹が生まれちゃったから、て言うんで、そのお友達のお友達の商店からもらって来た猫だったのね。猫は大きく立派に育ち、メスだというのに7Kgにもなり、いやに鰻のように長く、体も軟体動物のように柔らかく、毛は短くぬめぬめと柔らかだった。白黒でハチワレのブチの絵に描いて額縁に入れたような駄猫だったんだけど、大きさや長さや毛の短さから言って、どこかで西洋猫の血が混じってたのかもしれないけど、猫に聞いてみたところで、答えるわけでもなし、周りで色々とこの猫はどこから来て、どこで生まれて、どうやって田町の慶応中通りの商店にもぐりこんだのか推測してみても、それもわからぬままに いずれにしたって高貴な猫じゃないんだが、田町からうちの家にやって来て、何も語らずどこからともなくやって来て、何もわからず骨に戻る ある種、旅人。
それでは。