a.m.s.恵比寿プレイスです。
こんにちはー。このネイルは前衛絵画と集積回路的ネイルの親戚なのかな。親戚だから、色が柔らかくパステルカラー。
わたし解説者マサ子(仮名、38歳)は10年くらい前に何を考えたか、夏休みに「南仏・コートダジュール、リビエラの旅10日間」に出たんだよね。ほんと何を考えて、この生まれも育ちも京浜地区 超和式土偶村娘体型のこの私がどのツラ下げてコートダジュールだって話なんだけど、まあその時は行きたかったから行ったんだよね。南仏をニースからモナコを通り海沿いに進み、イタリアに入る世界の車窓から。フランスっていうのは、やっぱりこう「外から見た見栄えに対する美意識」ていうのが発展しているのか、あるいは裕福な地域だったからなのか、とにかく家々は南仏の明るい海の色に映えるパステルカラーの水色や草色やクリーム色や薄ピンク色に塗られ、窓からは零れ落ちんばかりの手入れが行き届いた美しくも可憐な花々、絵に描いて額縁に入れたような わたくしのような貧困な京浜地区の脳みそでもステレオタイプに想像できる想像通りのフランスの海沿いの田舎町、南仏でカンヌなブリジットバルドーやカトリーヌドヌーブがバレーシューズを履いて頭にほっかむりをして、自転車に乗って自転車の前の籠にはフランスパンが入っているコートダジュール。んでさ、何か変なフランスとイタリアの海沿いに長距離走る、自分に判りやすく言えば卑近な例で言うところの東海道線的な電車乗ってると知らんうちにイタリアに入るんだけどさ、まあ フランスとイタリアの国境なんて知らんうちに渡っちゃうわけで、所謂 フタゴ玉川と溝口 蒲田と川崎 関西で言うところの尼崎のこっち側とあっち側みたいなもんなのか?いやあ イタリアって良いよね。何か電車乗っててふと気が付いたら、すごい親近感を感じる風景になってるんだよね。今までは草色やクリーム色や薄ピンク色に塗られ、窓からは零れ落ちんばかりの手入れが行き届いた美しい花々、絵に描いて額縁に入れたようなヨーロッパの海沿いの田舎町だったのに あら?何か気が付いたら 妙にコンビナートみたいの見えるし、工事やりっぱなしの国道とか、壊しかけの工事現場とか、錆びて古くなった看板とか、砂利がつまれてボタ山になっている集積所とか、不法投棄されて何年も経過した廃車がそのままになってたりとか、自転車が置き去られてたりとか、コンビニ袋が風に舞ってたりとか、建物も何かコンクリにヒビが入ってたりとか、ゴミ落ちてたりとか、妙に埃っぽいというか、バレーシューズにフランスパンではないというか、非常にこう身につまされるというか親近感が湧くというか、ああ、あなた!あなた、ああ あなたなのね?京浜地区なのね?みたいな。こんなところで会えると思わなかったわあなた ニコタマじゃなくて、川崎なのね?みたいな。んでまあ なんというの?モナコも行ったけど、熱海みたいな所だなあ。と思ったよ。もう、それまでの人生で熱海の方が身近すぎて、やはり熱海は東洋のモナコと謳われているだけあるなあ ていう感想より 何かモナコって熱海に似てるなあ としか思えなかったし、むしろ モナコが熱海に似てるんじゃね?ていうか、なんか熱海。ていうかむしろ完全に熱海。あたしに言わせりゃ熱海がオリジナルだし。みたいな。もう熱海もさ、公募でいいから美男子の王子様とか設置すべきだと思うんだよね。
それでは。