a.m.s.恵比寿プレイスです。
こんにちはー。このネイルは何だろう。夜の都会、熱帯の都会、クアラルンプール。今にも雨になりそうな湿気と、巨大に延びる樹木、這いまわる蔦、咲き誇る花、摩天楼。
さて、わたし解説者マサ子(仮名、37歳)は、クアラルンプールにも行ってみたいと思いつつ、クアラルンプールには行ったことがないけど、ペナン島になら言ったことがある。ペナンを愛するあまりペナンに移住してしまった知り合いがいて、その方がペナンはいいで~ って言うもんだから、もうかれこれ10年以上前だけど、ペナンに行った。その人がペナンに行ったらペナン名物「雲呑麺」を食べろと教えてくれた。美味しい雲呑麺屋というのは、非常に繁盛していて、昼間はステテコにランニングで雲呑麺の屋台を引いているおやじが夜になるとベンツ乗り回したりしてんのよ~ みたいな話で、まあ兎に角、「雲呑麺」を食えとのことだった。
しかし、英語で雲呑麺って何ていうの?ていうかどやって発音するの?だって、あたし中国語で雲呑麺って言えないし。とか行ったら、だいじょぶ だいじょぶ
わんたんみー!
って言えば通じるから。って言われた。さて、ペナン島に到着して、ホテルの回りの屋台を見てみる。なんだか、色々な国の料理の屋台が集まっているけど、どうもフードコート的であんまりそそられない。こう、怪しげな路地の食堂とか行きたいじゃないの。そんなんで、中華街とおぼしき町をめざして、うろうろ徘徊する。東南アジアの国の中華街にあるように、さまざまな中華料理の安い食堂が軒を連ねている。清潔感は無いけれど、まさに地元の人が普通に出入りする、町の食堂であって、もちろん床はコンクリート、椅子は背もたれの無い丸い座面の椅子。その中でも、いかにも雲呑麺がありそうな、ひときわ食堂感の高い食堂に入る。食堂の人達は、(あ 何か ガイジンが入ってきた)みたいな目で見るが、そこでひるんではいけない。
さて、雲呑麺。
日本のラーメン屋のように、壁に縦書きでお品書きが張ってあるんだけど、「鎮江肴肉」 「蒜苗牛肉」 「肉末粉糸」 みたいなさ、もう全部四字熟語みたいでわからないわけ。「雲呑麺」があるかどうかもわからないけど、とにかく雰囲気的には雲呑麺がありそうなので、ここは一つ蛮勇を振るって、雲呑麺を注文してみることにする。おい、おやじ、注文!
わ ん た ん み ー!
と大声で言ってみたら、おやじは 「アア・・」 みたいな返事をして、厨房に戻って行って5分もしたら、小さなお椀に入った雲呑麺を持って来た。やっぱあるんじゃん 雲呑麺。しかも ほんとに わんたんみー!で通じるんだへー いただきま~すズルズル・・
いや、まああたしも炭水化物は嫌いじゃない方ですけどね、これ、未だに私が人生で食べた麺という麺の中でナンバーワンの座にある。ペナンの雲呑麺。これより美味しい麺は今まで食べた事がない。薄い塩味の透明な澄み切った鶏と思しきスープ、縮れて黄色くコシのある上品な細麺がその澄み切ったスープに品よく揺蕩い、八角の風味がついた縁の赤いチャーシュー、八角の風味が澄んだ鶏のスープにほのかに香り、何とも品よく上品な一品で大変結構なお味でございました。1杯60円也。
その後も、食事という食事で雲呑麺を食べたけど、やっぱり、フードコートとか屋台の雲呑麺よりも、椅子のある食堂で食べる雲呑麺が一番おいしかったね。そういうわけで、読者の皆様におかれましても、ペナン島にお見えになられる歳にはぜひ、雲呑麺をお召し上がりになられてみてください。色々海鮮雲呑麺とか、オイスターソース風味の雲呑麺とかあるけど、やっぱり「八角の味のついたチャーシューの乗った塩味鶏スープの雲呑麺」が一番うまいよ。何の役に立つ情報なのかわからんけど、申し上げておきたい。
それでは。