ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-10-03

水彩画の陳列 黄色い塔と職人 大海原

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちわー。このシリーズははっちゃんが得意な水彩画ぽいシリーズだね。異形のパレード、 淡い色の水彩画ラブユー摩天楼雨の歓楽街


ネイルも限りなく職人・技術職だと思うんだけどさ、奥さんこないだ私 久しぶりに渋谷の黄色い塔のレコード屋に行って感動したよ。やっぱ、レコード屋の店員のお兄さんて、時代が移り変わってもいつの時代もほんと職人だよね。


私解説者マサ子(仮名、37歳)は、オペラを聞くんだけど、好きなオペラ歌手がソプラノじゃなくて、メゾソプラノでね、その人のオペラのCDを探してたわけだよ。取りあえず最初は、例の川の名前のアメリカ発の巨大インターネットショッピング 仮にチグリス・ユーフラテスにしとくけどさ、そのチグリス・ユーフラテスで、そのメゾソプラノの歌手の名前で検索してたんだけど、一向に検索結果にヒットしてこないんだよね。なぜかいな?推測するに、オペラの主役はテノールやソプラノがほとんどで、メゾソプラノが主役のオペラは少ないわけだよね。思うに、チグリス・ユーフラテスさんの検索は、「主役の名前」でしか、オペラのCDやDVDの結果を表示しないわけだよね。だから、脇役でいくら私の好きなメゾソプラノの歌手ががんばってても、脇役の名前で検索する限り、チグリスさんの検索にはヒットしないぽいんだよ。

 
んで、渋谷に行った時に、ほんだ それじゃあとりあえず黄色い塔のレコード屋さんにでも行ってみて、聞いてみよう。と思って黄色い塔のレコード屋さんのクラシックコーナーに行って、クラシックコーナーのお兄さんに、
 
すみません あの エレーナ・オブラスツォワの・・
 
 

あハイ・・

と言って、クラシックコーナーのお兄さんは姿勢を屈めて、売り場という名の大海原の陳列棚に電光石火で駆け出して飛んで行ったんだけど、5分くらい待ったら、あの広い大海原の中から私が欲しがっていると思われるCDを山ほど取り出して、飛ぶように戻って来て、これとこれとこれとこれとこれとこれがとりあえず・・見つかったんですけど、とか言いながら、そのうちのどれが”買い”であって、”これははずれがないですよ”とか、教えてくれるわけ。取りあえずとか言ってんだけど、私から見たらそれだけありゃ十分でしょ、っていう量なわけだけど、どうも、5分の間でこれだけしか取り出して来れなかったという、悔しさが垣間見れるような表情をされているわけ。いや、お兄さん 世界のIT技術とマーケティングの粋を極めた(と思われる)チグリスさんの検索システムより格段にすごいと思うんですけど。

昔、いくらコンピューターの自動翻訳機能が発達しても、通訳の仕事はなくならない、って聞いたことがある。つまり、その場の空気を読んで必要なニュアンスを伝えたり、伝えなかったり、っていうさじ加減は、いくらコンピューターが発達しても、コンピューターにはできない、それは人間にしかできないからだ。っていう話を聞いたことがある。そういうわけで、レコード屋もなくならないな。と思った。レコード屋って最近、ほんとチグリス・ユーフラテスさんのおかげで行かなくなったけど、レコード屋のお兄さんの検索知識と機能っていうのは、あいかわらず健在で全然衰えてないのね。本屋もそうなのかね?残念ながら、本屋さんではまだこういう体験はしたことがないけど、きっと古本屋とか行くと古本屋のおやじの頭脳はチグリス超えが当たり前なんだろうね。

それでは。