ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-10-17

赤い焦燥 金箔と金融 前衛美術

a.m.s.恵比寿プレイスです。

今日のネイルはなんか素敵だね。金色が金箔に見えるのに、伝統よりむしろ前衛。


さて、読者の皆様は銀行のキャッシュディスペンサーを詰まらせたことがあるか?そりゃ、私解説者マサ子(仮名、37歳)だって、スイス銀行に300万フラン。はらたいらに3000点。紙幣をキャッシュディスペンサーに詰まらせたいもんだけど、前に、体長50センチ程もある、雪だるまの貯金箱がジャリ銭でいっぱいになったことがある。500円玉貯金でもしときゃあ数十万円になってたんだと思うけど、家に帰ってポケットから出したいらない1円玉や5円玉や10円玉や極稀になけなしの100円玉なんかでいっぱいになった雪だるまの貯金箱を持て余して、これを紙幣に変えたり、銀行口座に入れるのにはどうしたらいいか?とちょっと考えて、その時の浅知恵によると、(全部 キャッシュディスペンサーに入れればいいんじゃね?)って事になったので、午前半休を取ったその朝、近くの都市銀行のキャッシュディスペンサーに雪だるまを持って行って、雪だるまの貯金箱からげろげろげろと小銭を吐き出させて、キャッシュディスペンサーに入れ続けてたら、キャッシュディスペンサーの口を開けている時間が長すぎて、

タイムアウト。

とかいう表示が出てきた。

日本語訳は万事休すだと思う。

後ろの方にいらいらしたサラリーマンは行列するし、焦って汗かいてくるし、銀行のフロア係のおじさんからは、お客様何かなさいましたか?とか言われるし、何かも何も、見りゃわかんだろ。見ての通り、50センチ大の雪だるまの貯金箱をじゃりじゃりさせて抱えながら1円玉をキャッシュディスペンサーの口に注ぎ込んでる中年女だ。悪いか。というか、思うに、銀行って両替もお仕事にしているんだと思うから、最初から雪だるまの貯金箱ごと窓口で両替してもらった方がよかったと思うのね。できれば、ゴルゴ13とか西部警察の身代金とかみたく、意味ありげに尾行に気を付けながら、緊迫した雰囲気で眉間に皺を寄せて、レイバンのサングラスをして、口に楊枝を咥えて、窓口に時限爆弾と札束の入ったアタッシュケースを持ち込むと思いきや、雪だるまを持ち込みたい。

それでは。