ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-08-01

日本の水田 緑滴る湿度と乾燥 下町の鉢植え

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちわー。あらこのネイル素敵ねえ。湿気を含んだ日本の夏の薄い黄緑、濃い緑。


わたし解説者マサ子(仮名、37歳)はいつの頃からか、湿気で蒸し蒸しと暑い日本の夏が好きになった。

湿気で蒸し蒸しと暑い日本の夏には一つだけ弊害があって、湿気で足がむくんで象になる。まあ、もとから象なんだけど、とりわけ夏の湿気でリンパの循環不全を起こすようで、いつもにも増して足が象になる。むしろ、象が足になる。っていう比喩の方が近いと思う。そんで、象足も最高潮に達した昨年の梅雨時、アメリカ西海岸に行けと言われて、飛行機に乗ったわけね。もう、乗る前から足が象なのに、飛行機に10時間近く乗ってたら、たぶん、もう、足が更にむくんで、象が足になって、押しても元に戻らない象の死体の足になるだろうな、膝下が全部同じ太さになるだろうなと覚悟して飛行機にのったわけね。てかむしろ膝下全部同じ太さなら逆に細いんじゃないだろうか。とか。まあほんで、ロサンゼルス国際空港に到着して、プハーっと一服して、国内線に30分くらい乗って、さあ最終到着地に着きましたよ、という頃に、足、どうなったかなと思って、ずぼんをめくってみたら、ここ10年見たことがない程の、カモシカ小鹿バンビ足首(当社比)が現れて、拍子抜けした。てか何で足こんな細いの?(自分比)もう、アキレス腱の折れそうに細いこと細いこと(自分比)、ふくらはぎのマシュマロのように柔らかいこと柔らかいこと(当社比)、これどうしたものか?と思って、よくよく考えたら、アメリカ西海岸ていうのは、湿気がないんだよね。そんなんで、到着数時間で、日本の梅雨時の湿気で1か月以上貯め込んだリンパ循環不全が一気に吹き飛んだらしいが、が、顔が乾燥することこの上ない。

そんなんで、マシュマロふくらはぎ小鹿足首(自分比)は歓迎なんだけどさ、やっぱり、日本に帰ってきた時に初めて目に入る成田エクスプレスの沿線の緑が滴るような日本の農村の水田、それ自体が水気を含んだようなこんもりとした深い緑の林、黒い瓦の家々から立ち上る靄、水田に佇む白鷺、遠方が緑や墨色の濃淡に薄霞む田園風景、家の近くまで帰れば路地の裏々の老人世帯の小さな家の前には縁台の上に盆栽や植栽や鉢植えが置かれ、近所の神社は鬱蒼と緑が生い茂り、アスファルトはじっとりと露に濡れ、街路樹の柳に露が光っているのを見ると、やっぱり、湿気っていいな。と思うよね。顔も乾燥しないよ。

それでは。