こんにちわー。今日は解説者マサ子(仮名、37歳)のネイルだよ。
まあ、なんつーの年ばっか取る一方で、あんまり世の中の動きの事には詳しくないんだけど、たぶん、世の中には「お花のネイル」っていうのがあるよね。あれって、特に何か特定の花があるわけではなくて、「五枚花」とか「三枚花」とか、野に咲く瑞々しく可憐で嫋やかな可愛らしい女性的な花をイメージしていると思われるので、どうも私マサ子(仮名、御年37歳独身)、瑞々しくもなく可憐でもなく、嫋やかでもなく可愛くもないので、申し訳なくて「お花のネイル」ができない。
鈴蘭、菫、桜草。ポピー、ペチュニア、月見草。いいえ そげんな花じゃなか。
<世界最大の花、死臭を放つラフレシアさん>
食虫植物は、花じゃないので除くとして、瑞々しくもなく可憐でもなく嫋やかでもなく可愛くもない花っていうのがたまにはあって、日本で見られるのは、多摩川の下流がどす黒い工業地帯の東京湾に注ぐ河口の川べりに咲く暗く黄色いセイタカアワダチソウとか、夏の光化学スモッグでくらくらする幹線道路の排気ガスにも負かされない毒々しいピンクの夾竹桃とか、可愛くない花の代表だと思うけど、やっぱ、可愛くないを通り越して、禍々しく毒々しくグロテスクなラフレシアが可憐じゃない花代表な気がする。なんつったって、蝶が花粉を媒介するんじゃなくって、蠅が媒介するんじゃなかったっけ?しかも、臭い。花なのに、色々おかしくて大変よろしい。
<毒壺が口を開けるラフレシア全体像>
それでは。