ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-07-04

毒のチューリップ 親指姫と眠るいばら姫 つばくらめの巣

a.m.s.恵比寿プレイスです。

このネイルは、逸脱する女の花とか、内臓の花の親戚のネイルだね。


眠れる森の美女と、眠り姫は同一人物なのか?眠り姫というのは良いよね。月曜日でも寝てられるんでしょ?挙句の果てに、寝たいだけ寝たら、王子様が迎えに来てくれるという、夢のような話だよね。寝てればいいだけの役ならわたしにもできる。てか、私が寝てても王子が迎えに来ないからずっと寝てるだけという・ だ ま れ。 しかし、眠り姫つーのは、ずっと寝てても姫なだけあって、前の日にんにく豚骨ラーメンを食べて寝ても、部屋が臭くならないんだろうな。そして、眠れる森の美女っていうのは、美しき水車小屋の娘と同じで、美女だけではなく、森も眠っているんだろうね。そして、「いばら姫」なる姫もいた気がするんだけど、彼女は、眠れる森の美女や眠り姫とは違う人物なの?

いずれにしても、共通点は、話の筋に特に何も起こらなくて、物語のほぼすべてが 寝てるだけ。ねーてーるーだーけー。まーだー ねーてーまーすー。てのが好感が持てるし、王子も特に鬼退治に出かけるとかそういう勇敢さを兼ね備えている風でもなく、綺麗な女の子が寝てたからチューしてみました。っていうあたりが、現実的でよろしい。

そして、チューリップから生まれたのが親指姫なんだっけ?もうねえ、子供だった頃からだいぶ時間がたってるから、物語が全部ごちゃまぜになるんだよね。この親指姫は、カエルとキスするやつですか?お椀に乗って川から流れてきて、鬼退治に行って、鬼を退治して、何か望みは無いか?と聞かれて、「背が高くなりたいです。」って答えた、素直な彼とは、違うのか?


そういう意味では、白雪姫っていうのは、子供だった頃からだいぶ時間が経ってるのにもかかわらず、きちんとストーリーや登場人物の特徴を説明することができるから、物語としてかなり良くできているんだろうねえ鏡さん?(←ねえ、美香さん?)シンデレラだって、特徴的な大道具小道具が登場するから、割りと説明しやすい。女の子供には、「シンデレラはね、王子様に見つけてもらえるように、わざと靴を脱いできたんですよ。このようにして、機転が利く女性は何事も以下略」と訓辞を垂れ、男の子供には、「あの女、絶対わざと靴脱いで帰りやがったからね。よく聞け坊主、女っていうのは、見える以上に以下割愛」と教育を施すことができる物語なわけだよね。

しかしやっぱり何と言っても白眉はかぐや姫だよね。月に帰るとかって、やっぱ、尋常じゃないと思うわけ。ていうか、あの人、そもそも人間じゃないよね?宇宙人がなぜか光る竹から生まれたんだけど、色々アレなんで、やっぱ星に帰ります。っていう、破天荒な話だよね。しかも、出てくる男どもが、次から次にひどい目にあって屋根から落ちて寝込んだり、金で解決しようとしたのがばれたり、皆絵に描いたようにマヌケで非常に好感度が高い。

尚、記憶によると、魔法をかけられて喋るたびに、口から花とダイヤを吐き出すようになった美しく親切で正直な妹と、呪いをかけられて喋るたびに、口からヒキガエルと蛇を吐き出すようになったいじわるな姉の話があったと思うんだけど、私の妄想だろうか。

それでは。