ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2015-09-28

古谷葉月の隈取と賓客

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルは歌舞伎の隈取りだね。


さて私解説者マサ子(仮名)の実家はボロ屋である。築50年くらいの木造2階建てのお家であり、大型直下型地震が来たら間違えなく へしゃげてつぶれそうな勢いであるのだけど まだまだ 私解説者マサ子(仮名)の両親がメンテしながらお住まいになられておられる。こないだ久しぶりに実家に帰ったのだけど たまにしか実家に帰らないと どのくらい実家が古ぼけているかがよくわかる。というのも私解説者マサ子(仮名)が住んでいるのは 築浅の賃貸マンションなので ぺらっぺらに安普請のプラスチックやフローリングのわざとらしい綺麗で清潔で新しくも嘘くさい空間にずっといるので それとの対比で 実家のような築半世紀も経った木造建築の古くささによく気がつくのである。

そんで まあ久しぶりに実家に帰って なんか障子にねこのおしっこかなんかひっかけられたのか 変にシミがついたりしたから 障子綺麗にしたら?とかいいつつ それでも 障子のある部屋っていいなあ。カーテンをひかなくてよいから 外の光が入るのに外からは見えないしなあ。とか思いつつ ふと 上を見上げたら 竹のランプみたいのが下がっていた。


下がっていた。

と言っても 別に昨日や今日から使い始めたわけではなく 半世紀前に私解説者マサ子(仮名)のじいさんとばあさんがあの家を建てた時から使っているであろう竹のランプであって 私解説者マサ子(仮名)にしたって 赤ん坊の頃から 目にし続けた竹のランプであって ほぼ家の風景として当然のように下がっているそのペアの竹のランプなんだが。なんか こないだ閉館したオークラのロビーにある調度品みたいなんだよ。

もう ただ古いとか 古ぼけた、とかいうのを乗り越えて一周回ってオークラぽい。

てどういうわけだ。

半世紀前くらいに建てられた日本の家っていうのはああいう モダンジャパニーズ。風の調度品が 私解説者マサ子(仮名)くらいの庶民のお家においても 備え付けられてたわけだね。そういうわけで あのランプは オークラぽく見えるから そのまま使った方が良いよ。と私解説者マサ子(仮名)の母トメ子(仮名)に伝えておいた訳なのである。

それでは。