夕暮れのコニーアイランドで回転木馬に乗るピエロ

a.m.s.恵比寿プレイスです。

ピエロです。赤いところがピエロの涙目。だけど緑の幾何学模様のあたりが、妙にサイケデリックというかミッドセンチュリというか、私としては昭和40年代、といった方がしっくりくるのですが、とにかく模様が現代の模様ではない。

なので、生き馬の目を抜いて飛ぶ鳥を落とす現役のピエロではなく、もう、ピエロをやるには少し年をとってしまっていて、サーカスの猛獣使いのいかがわしげな赤毛の女や、どさまわりの司会の男や、座長や女ピエロを兼ねるトウのたった座長の2番目の妻に、うとまれ、蔑まれる悲しいピエロ。機関車やえもんの悲哀。夕方日が暮れる時間に、もう遊園地はしまっているんだけどコニーアイランドのペンキの剥げた白い回転木馬に、乗るピエロ。逆光なのでまさか酸いも甘いもかみわけたピエロは泣かないけども泣いていてもわからない。

それでは。