ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2011-06-14

麦わら帽子をかむって秋の高原のバス停を降りて白いペンションの白いテラスであなたに手紙を書く

a.m.s.恵比寿プレイスです。

これはもう、あれだ。バス停で降りる、高原、麦わら帽子、白いカフェテラスあるいは白いペンションていうのは、秋の季語なんでね、若い子は夏の季語だと勘違いしないようにおばちゃんよくお願いしておくわ。場所的にはまあ軽井沢が無難かなと思います。もう頭の中でちゅるりらが止まらない。実際ちゅるりらの方じゃないと思うんだけど、まああたしも毎度わたくしごとなんだけども、あたしは歌謡曲が好きなのね。たぶん歌謡曲っていうくらいだから1980年くらいまでが限度だろうね。んで、あれってパターンがあるじゃない?たとえば港町女のブルースとかいったらてそれ歌謡曲っていうより演歌だけども、きっと影のある夜の女が港から港にあなたの影を求めて流れていくたびに、港が変わるたびにきっと通りすがりの男も変わって名前も変わって港函館通り雨に打たれながら昔の名前でアレしてるわけです。

それと同様に、1.「あなたと夏に来た高原も今はもう秋でその高原のバス停に、今は皮のトランク一つだけに思い出を詰めてさげて、後ろでリボンを結ぶ長いワンピースにカーデガンをはおってくるぶしで折るタイプの白い靴下をはいて、それでバス停に一人さみしく下りたって秋風が吹いて、向こうにカラ松林とコスモスが見える白いペンションの白いカフェテラスでストローがくるくるってなってるおしゃれなレモネードを飲みながらあなたに手紙を書くわ。(でも涙でインクが滲んでるので投函するかよくわからないわ。)」ってパターンもあります。

つまり、ひと夏の恋をしてですね、どうも夏が終わったら恋も終わって秋の初めに一人バスに乗って皮のトランクを持ってあなたと一緒に夏、渚でおおお~いキヨミちゃん待ってくれよ~ほらほらけんじさんこっち~!とかやったときにかむっていた麦わら帽子をかぶって、バスに一人乗る。

んで高原でバス停を降りたら、秋風が吹いていて 1.に戻る。



そういう秋の人もまばらな高原の白いペンションから手紙を書く女の人の麦わら帽子のリボンとか夏にもう泣くなよってあなたがくれたスカーフとか、そういうのを思い出しました。

あとバスに乗るパターンもあるんですけどそれはまた別途。

それでは。