ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2019-07-25

青橙黄緑ロシア株

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルは信号のような止まったり動いたりと思ったが、いきなり信号に黒。とか登場したら泣くよね。ていうかむしろそれ停電か。



さて。

私解説者マサ子(仮名)は、こないだ箪笥の引き出しがあかなくなったのだけどなかったことにしていた。明らかに、引き出しの内容物が多く、どうも天板?に内容物か何かがひっかかってしまっていたらしく、ある時閉じたらもう次は開かなかった。色々がたがた。してみたり、ゆらしてみたり、あれやこれややってみたのだけど、断固開かない。

はさみとかペンとかそういうものが入っているので、何日かに一回は開けたい。のだが、自分で色々やっても開かないし、そのうち便利屋でも呼ばないとあかん。と思って早3週間。

というか、ペンやはさみの類いなんて、買い替えれば良いのだから、めんどくさいから、もういっそ開かない箪笥はなかったことに。とも思った。

確かに、年金手帳がその箪笥の引き出しに入っているけど、年金手帳が必要になるのは取り急ぎ数十年後だろ?そのうちには開くだろ。とも思った。

しかし、もう一つ重要な例のあれ。つまり、パスポートが入っているんだ。その箪笥には。そして刻一刻とせまる出張の日。最初はパスポート無くした事にして申請しなおそうかな。とか思ってたけど、もう間に合わない。ていうかむしろ出張行きたくないから、パスポート無くした事にしてなかったことにしようかしら。とまで思い詰めたがそんな理由聞いた事ないよね。

というわけで 便利屋さんをお呼び申しあげた。人生で初めて便利屋さんを呼んだ。なんか、とくに工具を持って来るわけでもない、トートバックを方から下げた大学生みたいなお方がいらして、箪笥を叩いたり 揺らしたり 力づくでひっぱったり、上のものをどかしたり、叩いたり揺らしたり力づくでひっぱったり。とにかく、力づくである。そして、とにかく叩いている。20分くらいそんなに大汗かいて叩いたりひっぱったりしたら箪笥の取手がとれちゃうんじゃないかしら。と心配になるくらい、滝のような汗をかいてああでもないこうでもないとおっしゃりながら、叩いたりひっぱったり叩いたりひっぱったり。

なかなか開きませんねえ

そうですねえ

何かひっかかってるんでしょうかねえ

そうかもしれませんねえ

などという会話を挟みつつ、箪笥を叩いたり 揺らしたり 力づくでひっぱったり。しているうちに引き出しが

ガッ!

という音をたてて急に半分開いた。

開いた。

お兄さん、にこっとする。

私解説者マサ子(仮名)も、少し開きましたね。とか申しあげる。

お兄さんも緊褌一番、箪笥を叩いたり 揺らしたり 力づくでひっぱったり、上のものをどかしたり、叩いたり揺らしたり力づくでひっぱったり。たき火の周りで太鼓を叩いてナマハゲ的なものが乱舞するくらいのクライマックス具合である。そうしているうちに引き出しが

スポガ!

みたいな音をたて全部あいた。

お兄さんも私解説者マサ子(仮名)も

あ!!!!

である。

お兄さん、破顔一笑。

私解説者マサ子(仮名)も感動して開いたーー!!!とか申しあげたのであり、是正に大きな蕪。である。私解説者マサ子(仮名)、何も手伝ってないけどな。しかし、あんなん自分じゃ絶対開けられなかったわ。最初っから便利屋さんにお願いしておけばよかった。

尚、原因は何かのCD-Rがケースごと天板にひっかかって邪魔していたのであって、どうりで紙を差し入れても、クリアファイルを差し入れてもひかっからなかったわけだ。

それでは。