ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2019-07-16

蜘蛛の巣ガラス天照ラス

a.m.s.恵比寿プレイスです。

今日のネイルは蜘蛛の巣なのか、扇子なのか、雨傘なのかそれともガラスが割れるのかいね。


さて。

私解説者マサ子(仮名)、44歳 庶務部第二課施設管理チーム副主任。清く正しくも美しい労働者諸君にして同志。プロレタリアートの鏡である。

秘伝の夜討ち朝駆けとスナップをきかせた張り込みにして小回りの効く待ち伏せなどは朝飯前なのだが、間違った所で待ち伏せたり、出張中の常務や専務的な貴人を張り込んで 

あら?いないのかな?

なんてこともある。

最初にスケジュール確認しとけよ。

って話なのだが まあそういう時は、常務や専務の役員室に直接行っておわせられるか否か確認してみれば良いのであって、役員室のある貴人階の松の廊下はちょっと設備点検でーす 通りまーす みたいな業者さん的な風情を醸し出しながら何気なくさりげなく通行しつつ、さて見破られずに常務の部屋の前までたどり着いたら ドアをノックするのだが、ドアが木じゃないので 

コン、コン。

という明晰なノック音がしない。

変なプラスチックぽい強化ガラスなのか何なのか、ガラスの壁にガラスのドアなので、ノックをしても

ペソ。ペソ。

みたいな 空気の抜けたような音しかしないのであって、常務は気づかれない。

部屋のドアを両手でどんどんばんばん叩きながら お〜い 常務ー あけてくれよーう たのむよーう っていう訳にもいかないので ドアのガラスを

(カリカリ カリカリ・・ カカ カリカリ・・

と やっていると カリカリ音がするので

(あ

みたいな感じで気づかれてドアを開けて下さるのであり、それはそれはありがたいことである。

しかし思うに、これでは、冬にこたつに入ってぬくぬくテレビ見てたら、部屋のドアの外の廊下側でねこがにょろりと立ち上がってドアをカリカリやってる影がドアにはまっている磨りガラス越しに見えるのであって、無視しててもどうせやめないし、しょうがないからこたつでぬくぬくしている人が立ち上がってドアあけに行く。っていうのと同じじゃなかろうか。と思うので、違う方式でドア開けてもらったほうが良いのかなという気もしないでもない。忠臣蔵みたいに幟でも持ってハチマキして、部屋の外でどーん。どーん。とか山鹿流の陣太鼓でも叩くとかそういうのが良いだろうか。あるいは、古来より開かない扉の開け方。っていうのは色々あって、アリババと40人の盗賊的なやつもあるが、あれだけはあかん。天の岩戸方式。

それでは。