ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2018-07-10

アイコニック捕食者

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルはアールデコ的なアクセサリーなのか プレデター的な紋様なのか。


しかし 私解説者マサ子(仮名)は今日実に感銘をうけた。

なんか地下鉄の駅のコンコース的なところを歩いていたら、みやげもの物産展的なちょっとした屋台が出ていて おそらく地方の土地の地元で人気がある餡子をはさんだパンであるとか、友禅的な織物で作ったハンドバックだとか化粧ポーチだとか、色々とその地方地方 土地土地の名産品、自慢の逸品が並んでいるようである。

が。

いったい どこの名産品なんだがね。

と 思って 歩きながらふと見たらその次の屋台には 

ずんだもち

が並んでいて その奥に

しゃけを咥えた木彫りの熊

が鎮座されておられた。

声に出して文字に書いてお伝えするのも野暮、無粋の極みというものだけれど、木彫りの熊がおられるのだから、木彫りの熊がおられる以上その屋台は かの大北海道の屋台であるに決まっている。

・・ という風に 私解説者マサ子(仮名)の世代なんかだと しゃけ咥えた木彫りの熊=北海道。とDNAレベルで認識している。一時木彫りの熊イコール冴えないお土産の代表格的な扱いを受けていたと思うけど ・・ていうか まあ私解説者マサ子(仮名)も あまりなんというか あれだ あれね まあ あのね 欲しくないかもしれなくないこともあるようなないような気もしないでもあるような。

しかしながら。

木彫りの熊を一目見ただけで 

あ、ここ北海道のブースね。

ってわかるわけで、あれが置いてあったら大概の人は北海道と結びつけて考えるだろう。って言うことをお店の人もお客さんも双方が共通認識で理解している。

こんなにアイコニック且つ強烈に北海道ブランドを市場に浸透させた木彫りの熊ってすごいよね。

Aを見たら100%Bを連想するもんなんて ビクター犬としゃけ咥えた木彫りの熊くらいなもんだろうよ。

くまもんだとかピーポくんだとか、カールおじさんとかぴちょん君とか 名前知らないけどドンキのペンギンとか せんと君とか ぺこちゃんとか 頭に薬が詰まってるコンタックの薬人間とか みんな血のにじむような努力をして市場にキャラクターを浸透させたんだと思うんだけど、そこに来ると 木彫りの熊は超自然体だからね。名前も無いし。すごいよね。沖縄も京都も一目ちらりと見て 県を認識できるようなアイコンって無いよね。そういうわけで 木彫りの熊ってすげえんだなー と思ったよ。恐ろしいよね 知らないうちに 気がついたら各ご家庭に忍び寄り入り込み日本人の洗脳を完了させたわけだよね。ロシア=くま。みたいなもんなんだろうか。

それでは。