ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2016-12-27

運命の赤い籤

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルは 赤い線であみだくじ。みたいなネイルだね。どっかひっぱると当たりがある。


さて。

私解説者マサ子(仮名)のおばあさん。であるところの祖母・タケ(仮名)は たしか70歳過ぎ迄着物を来ていた。年をとったら毎朝着物を着るのが大変だっていうことで 洋服になったけど 結構年を取る迄 普段着が着物。であった。

そういうわけで 私解説者マサ子(仮名)は七五三だの成人式だのおともだちの結婚式にお呼ばれした。だのいうときに 着物を着るときは おばあさん・タケ(仮名)が 着付けをしてくれたものである。

そんで おばあさん・タケ(仮名)は おしゃべりである。

まあ 口数が多いことこの上ない。私解説者マサ子(仮名)の祖母とは思えない 口数の多さである。常に喋っているし 常に何か口から発言している。

そんで 着付けをしている最中にも 今時の着付けはなんだの この紐はどうだの 襟元はどうしたほうが良いだの 丈はこんくらいの方が良いだの 思う所を全部口に出して喋っている。

そんで 大概が話半分にして聞いていたのだけど いつも

この紐だけは 重要だからね

という 念には念を押して宣言する紐がある。

ここだけは きつくてもしっかりおさえておかないと だめだからね

といって きつめにしばる紐がある。

どうやら 重要な紐らしい。

そこさえ なんとかしていれば なんとかなる魔法の紐らしい。

そういうわけで おばあさん・タケ(仮名)も亡くなり 私解説者マサ子(仮名)は こないだ着物を着るときに 着付けサロン。みたいなところに行って 産まれて初めておばあさん・タケ(仮名)以外の人に着物を着付けてもらった。

それで 「この紐だけは重要」であるところの 「この紐」のところに来たら ぜひ一言申し添えねばならないと思っていたのだけど タケ(仮名)も その紐のところだけポイントをおさえて喋ってれば良いのに 常になんだかんだしゃべり続けてるもんだから 

肝心な 

その紐。

のところが どこだったのか すっかりわからない。てか紐、いっぱいあるし。

とにかく 大事な大事なそこさえ抑えれば大丈夫な しかしながら そこだけはしっかり抑えなければいけない紐。については一言発言したかったのだけど 紐はいっぱいあるし 工程はいっぱいあるし そのどこで その重要な紐が出てくるのかさっぱりわからないし 結局ついにはわからないまま着付けが終わってしまった。

たしかに 何となーく ふんわりとしたソフトな着付けであり 実際に激しく着崩れたりはしないのだけど 今にも着崩れるのではないか 着崩れるのではないか みたいな 不安を内包した着付けであり やはり私解説者マサ子(仮名)は 次回の着付け迄に タケ(仮名)の言う所の 「重要な紐」について 再度どうにかして思い出さなければいけないと思った次第なのであった。

それでは。