ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2015-02-18

古谷葉月の緑の花模様

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルは 緑の花だね。

私解説者マサ子(仮名)はもう二十歳だった頃から20年経ってしもうたんだけど まあ それでも 20年前は二十歳でね。成人式の時にうちのおばあさんが 着物を作ってくれたわけだ。長く着れるように。っていうことで 綺麗な緑色の中振袖だったんだよね。んでまあ あれだ。着物っていうのは 本当に恐ろしいもので 年齢が上がると若い時の着物はまったく似合わなくなる。洋服もそうかもしれないけど 洋服よりも 年齢とのマッチングがよりシビアでさ だいたいがまず <綺麗な緑色。>っていうのが20代後半になったら なんか おかしくなって来て 一度 染め直したんだよね。それで 少し落ち着いた河童色。みたいのになったんだけど 30代前半で それすら無理。になってきて だいたいが 中振袖。っていう自体で 20代後半が限界値だったんじゃないかと思うんだけどどうなんだろうか。なので 結局 長く着れるように。って 言っても10年も着れていないんだよね。あの着物。もったいないなあ。ところで その当時は うちのおばあさんが 着付けをしてくれていたんだけど 着付けの要というのは <苦しくなく 且つ 着崩れない。>がモットーらしく 苦しくないように 苦しくないように、って楽に着付けると 着付けが一日もたないで ぐずぐずになってみっともない。かといって 着崩れないように 着崩れないように。って きっちり着付けると 苦しくて苦しくて 数時間と着ていられない。よって <苦しくなく 且つ 着崩れない>バランスを見つける事が肝要らしいんだけど なんか うちのおばあさんは

苦しくない?苦しくない?苦しくない?大丈夫?苦しくない?苦しかったら言って。苦しくない?大丈夫?

って 言いながら 渾身の力でギリギリぎゅうぎゅうギリギリぎゅうぎゅう 締め付ける。っていう。どっちやねんなあ?と思うよね。他に<苦しくなく 且つ 着崩れない>バランスを見つける 良い方法は無かったんだろうかね。

それでは。