こんにちはー。今日のネイルは夏だね。確証はないけど、夏な気がする。
さて、皆さん夏の思い出っていったら何かしら?下田かどっかの海岸でひろった蟹を翌朝海に返そうと思ったら母ちゃんに踏まれて蟹死んだ。とか。わたし解説者マサ子(仮名、38歳)は幼少のみぎりより、朝型人間ではなかったので夏休みのラジオ体操は割愛させて頂くとして、それでも午前中に小学校のプールに行って、その帰りに当時発売されて大変画期的であったミニストップのハロハロ的なものを食べる。とか、友達のお父さんに大磯ロングビーチに連れて行ってもらってキョンキョンの歌謡ショーを見て感動する。とか、小学校のうちは実に誠に大層楽しくも恵まれた夏休み生活を送っていたような気がするんだけど、中学校~高校~大学の夏休みの記憶って全く欠如してるよね。人間都合の悪いことは忘れるんだろうかね。昔だって、今みたいな明確な階級の名称が与えられていなかっただけで、今と同じように学園生活のヒエラルキーってもんはあったわけで、大学生の頃の同じサークルの子が、夏休みに彼氏ととしまえんのプールに行くんだがその水着が「白いビキニ」である事を知った時の驚き。あんた、何のグラビアアイドルなのかと。普通、白いビキニって着るっけ?少なくとも私の夏休みの世界に白いビキニはなくって、夏と言って思い出すのは、日ががんがんに当たって蒸し風呂のようになった実家の2階の部屋のベッドに転がって本を読むんだけど、自分だけクーラーを入れていると母ちゃんにぶち殺されるので、クーラーを入れてはならん決まりがあった。蒸し風呂のようになった部屋のキルトがかかったベッドの上に寝っころがって本を読んでいると、まったくもって自分が蒸しパンか饅頭か中華饅にでもなったようにホカホカと体中が発熱し、じんわりと額や鼻の頭や鼻の下、顎に発汗し、夏休みも夏休み、真夏のお盆の暑い盛りだというのにベッドの上にキルトなんて敷いてあるもんだから、仰向けで本を読めば背中に汗をかき、うつ伏せで本を読めば、腹が蒸しパンになる。1時間もしないうちに、自分のかく汗と気怠さと思考の朦朧がラスコーリニコフの朦朧と錯綜して、眠くなってきて、結局そのままそこで泥のように昼寝をする。もうこうなると、完全に蒸篭とか蒸し器の中に入った蒸しパンとか中華饅頭みたいなもんで、ホカホカとベッドにくるまれてぐでぐでと発汗しながらぐだぐだ3時間ばかし昼寝をする。というのが、夏休みと聞いて思い出すことのトップに来るんだけど、そういうわけでその他のシチュエーションにおいては無理して暑い思いをしてがんばる必要はないし、まっ先にクーラーをいれちゃうけど、こと「夏の昼寝」に関して言うと、クーラーを入れないでぐでぐでになってぐだぐだでどろどろと汗をかきながら暑い思いをしながら蝉の鳴き声をBGMに泥のように昼寝をする、っていうところに趣きがあるんじゃないかと思うよね。これ、畳の部屋だと尚完璧なので、もし私がアラブの大富豪とかフランスの貴族とか中国の実業家青年とかロシアの石油王とかニューヨークの投資銀行役員に見初められて海外に嫁ぐ場合があったとしたら、とかまあそこまで行かなかったとしても現実的なところで、自分で家を建てたとしたらでもいいけどさ、何が何でも1部屋畳の部屋を作って、そこで夏クーラーを入れないでぐだぐだになって昼寝をしたい。ちなみに育ちがアレなので、暑い=>避暑をする。という概念は無いのね。暑い=>そのままそこに倒れて昼寝。なのね。
それでは。