今日のネイルは 女の人の裸体だね。乳房的な何かが描いてある。人間の体とか顔とかを描くネイル、っていうのはよくあるけど こういう美術っぽいのはあんまりないから 良いよね。
ところで私解説者マサ子(仮名、39歳)は デブリーナである事もあって あまり皺だとか弛み的な 肉体の衰えっていうのをつい最近まで感じてなかったんだよね。まあ本人が感じてないだけで 人様から見たら十分衰えてんだと思うけど 何せ 皺とか弛み的な何かも 怖気づいて逃げ出すくらい肉がぱんぱんに詰まってるので 本人は衰えの自覚がないんだよね。そういう点では ラ・デブリータっていうのも 悪くない。が しかしだ。さすがに 四十の声もひたひたと 俺の背後に迫ってくると 寄せては返す年波のビッグウェーブに肉体が浚われつつあるようで どうも おっぱいが垂れてきた。いや違うんだよね 正確には垂れるっていうより なんか こう すべてが曖昧模糊としてきた。若いお嬢さん方には わかるかなー いや わかんないだろうなー 。ていう事案 なので 説明すると 私解説者マサ子(仮名、39歳)だって 生まれてからずっと39歳だったわけじゃなくて 20歳だった事もあるわけで あの頃私は若かった。つまり おっぱいなんかちょっとしたお椀型ロケット且つロケット型お椀。で 月面着陸ができそうな勢いだったんだが 昨年あたりに あれ?と 思ったら なんかなー 何というのかなー 全体的に 腹の肉と背の肉とおっぱいの肉が混然一体としてんだよね。こう 輪郭が曖昧模糊というか なんというか。最初の内は 腹の肉や背脂にも ほらあー やだなー あなた おっぱいでしょ?おっぱい。とか言って 貴様はおっぱいの肉である。と 言い聞かせ呪文をかけていたんだけど どうも 言って聞くような相手でもないらしくて 結果として 腹の肉と背の肉と脇の下の肉とおっぱいの肉が 混じりあって溶け合って曖昧模糊のマリアージュ的様相を呈してきた。なんか ぼやけている。ていうか これを以て 世間に負けた 重力に負けた。という事なのだろうし すなわち 垂れてきた。ってやつなんだと思う。なんか こう全体的に ゾンビの肉やゴーストバスターズのマシュマロの肉や ジャバザハットの肉が垂れるように こうして このようにして 肉というのは垂れていくのだなあ。と 感慨深いと同時に こうやって どんどんどんどん 肉が垂れて行ってしわしわのお婆さんになって 最後は地面に到着したら 地面と同化して 土に帰って行くわけで こうして 腹や背中やおっぱいの輪郭が曖昧模糊としているのが土に帰るルフラン的手始めなのだとすると それもまた 嗚呼 ありがたや ありがたや と 思わなくもない。けど 実際問題 輪郭はすきっとしていたほうがいいやね。
それでは。