ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2013-11-18

古谷葉月のイル・バーチョ 歓喜と発情

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のはクリムト的な例のアレなのか?接吻的な。


不気味なバージョンはこんなのもある。

これは不気味がちょっと緩和。


丸だけで出来ている、という意味ではこういうのもある。


接吻に限らず誰しも初体験つーのがあるよね。アレやらナニやらもんじゃらとか産婦人科の椅子に座るとかマンモグラフィーをやるとか出産するとか、盲腸を切るとか。人間はそうやって 初体験の連続で出来ていて気が付いたら なんか 知らん間に年とってるんだと思うけど わたし解説者マサ子(仮名、38歳)はこないだ ショックだったよね。小さい頃さ 実家にねこがいたんだよね。長毛のヒマラヤンで その名も「みゃー」と言うんだけど 「みゃー」は 1回しか鳴いたのを聞いたことがないし 喜怒哀楽の表現の無いねこだったんだけど 一つだけ ヨダレを垂らして歓喜することがあって それは うちのお父さんが1日働いて汗みずくになったワイシャツをそこらに脱ぎ捨てたら その匂いを嗅いで それを ハアハアしながら クンカクンカするうちに なんか 歓喜トランス状態に陥って ヨダレを垂らして白目をむいて アッヒャッヒャ~~ アビャビャビャ~~ みたいに になることだった。たぶん お父さんのワイシャツは くっさいので ねこにとっては何らかのフェロモン的な作用が働き ほぼマタタビ同様の効果をもたらすらしかったんだよね。これは お父さんの服じゃないと だめで お母さんや わたしや ましてや おばあさんや おじいさんの脱ぎ捨てた服には 一切興味もなく 匂いを嗅ぎもしなかった。

・・・・ ぽわ~~ん もよよ~ん ぽわ~~~~~  ・・・・・ 

ここで時が経つこと30年、光陰矢の如し、寄せては返す寄る年波・・ わたし解説者マサ子(仮名、38歳)は 耐えがたきを耐えたんだけど 我慢することができず ここまで耐えたのに 御年38歳にして (我慢しても意味なくね?)って事に気がついて この世界の理を超えた新たな生命の誕生、天と地と万物を紡ぎ相補性の巨大なうねりの中で自らエネルギーの疑縮体に変身させて 自他ともに認める <ねこおばさん>に 変化し、ねこを飼い始めた。てか リツコさんとか全然年下だし。

そんで こないだ 脱いだ靴下、ほっぽりっぱなしにしてたら 驚いたよね。どっかで見た光景だと思ったら うちのねこが 靴下 にむしゃぶりついて 歓喜トランス状態になって アガアガして ハァハァしながら クンカクンカして ヨダレたらして アッビャッビャbッバ~~~ って なってたよね。どうも 足がおっさんになったらしい。どうしよう。服はまだ大丈夫みたいだから たぶん 足からどんどん 壊死が進むように おっさん濃度があがって来て たぶんあと3年もしたら 脱ぎ捨てた服で ねこが 発情するんじゃないかしら。困ったわ―。

それでは。