ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2011-10-10

世の不気味かわいいに問う、古谷葉月の歯と歯茎のネイル

a.m.s.恵比寿プレイスです。

なんつうの?毎度言うているようにあたし解説者は今36才で、あたしの子供の頃はかわいいものと恐ろしいものは相いれないものだった。キティーちゃん(御年36才)はキティーちゃんでキキララはキキララでかわいいものとして受け入れてそれで良くって、遊星からの物体Xは遊星からの物体Xで怖いものとして受け入れてそれで良くって、それが合体することはなかった。それが10年くらい前?に、女子高生の人たちが変なドクロのキーホルダみたいのを学生鞄につけたりとかし始めたあたりから、恐ろしいものをかわいいものとして取り扱うようになったよね?時代考証あってる?そんで今や、少し恐ろしいかったり不気味だったりする架空の小型の生物や物体がかわいいジャンルに入ってるよね。よくわかんないけど<不気味かわいい>みたいなやつ。昔はドクロをつける人はキキララはつけなかったけど、今ってドクロとキキララ共存してるよね。


あたしもさ、なんというの過去のことはすっかり水に流して、今やかわいいだけなよりも不気味な要素が入っていた方が、かわいいとは思う。でもやっぱ年食ってるからさ、今の中学生とか高校生が今、不気味かわいいと思ってるだろう目玉とか血糊とかとアイスクリームとかクマちゃんの融合?みたいな不気味かわいいを見ても、今一それって、ただ昔のかわいいと昔の不気味をただ合体させて再販させただけじゃん?みたいにしか見えないんだよね。ああいやだ色々なことにこうやって感動がなくなるのね。てかこれそもそもあってる?

なので、魔女っ娘美少女戦士の片腕は、コブラのサイコガンみたいな義手の方がかっこいいだろうなと思うし、かわいらしい小型生物系のキャラクターの顔半分だってゾンビとアンドロイドと宇宙人と機械人間みたくなっちゃえとか思うけど、亀の甲より年の功と申しまして36にもなると血糊クマちゃん目玉アイスクッキー系キキララドクロには全く萌えない。

そこに来ると、今回のこの歯と歯茎のネイルは、昔のかわいいものと昔の不気味なものを一緒に乗っけただけの再販じゃないよね。しかも歯、矯正しててかわいい。この歯を矯正してる女の子がかわいい、っていう美意識はいつから生まれたんだろうね。で、このデザインと色は はっちゃん、何も参照せずに自分の頭からもやもや生み出したんだろうか。そうだとしたら、このオレンジとこの白、で、このデザインを生み出す感覚にはちょっと嫉妬するよねー。てこんな幇間・提灯持ち記事を書いて良いんだろうか。御用学者とお呼び。

それでは。