ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2015-08-07

不死鳥と孔雀のフェリー

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルは フェニックス的ピーコックな孔雀なのかな?何が良いって 孔雀の頭についてる王冠は良いよね。なんか 無駄にというか まあ無駄じゃないかもしれないけど 必要以上に王冠デザインだし なんか 派手だし 装飾的だしえらそうだし 私解説者マサ子(仮名)も ひとつ 明日から孔雀の王冠を被りたいくらいだね。

さて。

こないだ はっちゃんと 船酔いの話しをしていて思い出したことがある。

はっちゃんは 船酔いしやすいらしいんだね。だから 船に乗るのは 命がけであり相当の勇気と根性を必要とするらしい。一方 私解説者マサ子(仮名)は 丈夫なだけが取り柄の女なので 初めて割と小型の船に2時間くらい乗る。って言うことになったときにも よくわからない根拠のない自信があって きっと船酔いをしないんじゃないか。って 思った。

それは ペナン発ランカウイ行きのフェリー

今ぐーごろう先生に聞いてみたら1時間ではなくただしくは2時間半の優雅な船旅であり150名乗りの船だったらしい。 

まあ あれだ。

たしか一等と二等があったような気がするんだけど お金がもったいないから 二等。にしたら なんか 思いっきり船底なわけだね。油で曇った窓からは水面しか見えないような 船底であり おもいっきり船のエンジン音が振動し なり響き 燃料のガソリンの匂いが船底いっぱいに充満している。

きたな。

と 思ったけど 私解説者マサ子(仮名)には 根拠の無い自信がある。

おまけに 船底の二等船室には 前の方に何台か小さいブラウン管テレビが据え付けられており一斉にインド映画。踊るマハラジャ。的なものを大きな音で放映している。

さて 現地のマレーシア人の方々が 遠足にでも行くのか 実に楽しそうに どやどやと大勢船底に乗り込んで来て 日本の鉄道の旅でもおなじみの光景、これが日本だったら ゆで卵や冷凍みかんだと思うけども まあとにかく マレーシアの方々も船に乗り込み次第、お菓子を交換したり 飲み物を回し飲みしたり 楽しそうにお話をされたりして 実に行楽日和であり、ペナンからランカウイへの2時間半の船旅はこうして始まったのである。

30分後。

気がついたら 船底は静まりかえっていた。

いや 正確に言うと インド映画の妖艶な合唱が小さいブラウン管の画面から陽気に盛大に鳴り響くばかりであり マレーシア人の方々は皆一様に 土気色の顔をしてぐったりされておられ誰も口を聞くものはいない。

私解説者マサ子(仮名)は 勝利を確信したね。

勝った。

何に勝ったのかはよくわからないけど <2時間半、ガソリンの匂いが充満して エンジン音が鳴り響き振動し インド映画が延々と放映される船底の二等船室、150名乗り規模。>では 私解説者マサ子(仮名)は 船酔いしない。ということは わかった。やっぱり 根拠のない自信って 実績につながるんだなーと思った。とか そういう事か?

それでは。