今日のネイルはやっちゃったよね。気持ち悪くてすみません。私解説者マサ子（仮名、38歳）のネイルです。奇病のネイルに引き続き、いかにして爪は皮膚の延長であるかを証明するネイル。いやそんなことがんばって証明せんでもええがな。
いやもうわたし解説者マサ子（仮名、38歳）もええ年なんだが、はっちゃんだってさ、はっちゃんだってさ、そりゃあ、あたしと比べたら相対的に若いかもしんないけどさ、そうは言ってもさ、はっちゃんだって、立派な大人じゃないですか。そんな、ええ大人がさ、このネイルやりながら ねえねえ マサ子さん マサ子さん 姫だったら どの姫がいい？とか聞いてくるわけだよ。
いきなり姫って言われてもねえ。あんた、何がいいの？つったら、う～ん あたしは美女と野獣かなー だって心がキレイだしーｳﾌﾌ とかもう決めてやがんのね。まあ、あたしも問われた事については答えるのが礼儀だと思うので、そうだなあ。人魚姫かなあ。人魚姫って良いよね。だいたい、最後が ・・そうして、人魚姫は海の泡となって消えてしまったのでした・・ っていう所がもののあはれを誘うし、ナイフでえぐられるような痛い足を引きづり、出ない声を心で訴え、っていう肉体的制限もなかなかそそるし、美しい短剣を差し出されても、決して王子を刺殺さないっていう、自己犠牲の精神もほらあれ
もうやだなーマサ子さんそういうことだから 姫体質じゃないんだよ
ばかもの。40に手が届こうというのに、姫も体質もあったものか。君とは意見が合わん。
しかし人魚姫がだめだっつーなら、あれだよ 日本が世界に誇る ザ・荒唐無稽☆不思議物語、竹取のかぐや姫が良いんではないですか？あれ、すごいぶっ飛んでる話だよね。小さい宇宙人が竹に挟まっていたので、育てたら色々あって、男が崖から落ちたりとかして、そんで、結局月に帰ります。っていう、教訓のカケラもないっていうのが素晴らしいよね。あれ、考えた人天才だよね。あれにもし、教訓があったら何なんだろう。宇宙人は宇宙に帰りますよ。かな？ねえねえどうかなはっちゃｎ・・
もうほんとにマサ子さん、答える気ある？そういう事だから以下割愛
マ：うーん。
は：もーう。
マ：（！）・・・・ 芳一。
は：（！） ・・・ ！！
いやあ～ あれは 良い話だよねえ あの話、嫌いな人っていないよね。ていうわけで、「自分の好きな姫の物語」については、はっちゃんと全く意見の一致を見ることができなかったんだけど、はっちゃんもわたし解説者マサ子（仮名、38歳）も、耳なし芳一大好き では一致した。なんで、耳なし芳一って、あんなに圧倒的暴力的引力を持つんでしょう？いや、確かに芳一もかぐや姫と同じで特に教訓は無いと思うのね。あえて言うなら、念仏を書くときは耳にもちゃんと書きましょう。って事なんだろうけど、でもそんな、普通の会社勤めしている人は、平家の亡霊に琵琶を聞かせるシチュエーションなんて、そうそうないわけで、耳にも念仏を書いとけ、なんて、特殊なケースのみに該当する教訓は、教訓説法物語としては、成り立たないと思うのね。そうだとすると、耳なし芳一だって、かぐや姫と同じく、教訓がない荒唐無稽な不思議物語であるはずなのに、あの怖さ。だって、どうして、耳、持ってっちゃうのおおおおおーーー！て思うよね。
それでは。
