ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2011-12-26

もの憂う人形が滲んだ瞳で夢見る宇宙空間アブダクション、閉じない瞳の星が宇宙の果ての無限空間に映る

a.m.s.恵比寿プレイスです。

宇宙っていっても2種類あると思うんだね。恐ろしい宇宙と夢見る宇宙。恐ろしい方の宇宙は、宇宙の果てには何があるのか考えてみると良くって、果てにはどうやら何もない。何もないってどういうこと?時間も空間もない、無の世界があるのか?つまり”無い”のか?何も無いってどういうこと?それとも、果てに何かあるんだったら、果ての先には、中世の西洋人が考えたみたいに、滝が谷底に落ちていて、その下には火を噴くドラゴン、煉獄の劫火、最後の審判の喇叭が響き渡り阿鼻叫喚が繰り広げられているのか?

夢見る宇宙はこうじゃないか?


私は人間だから、・・?ってにんげんだもの。ていうか、人間だから、・・の人間変格活用だけど、人間だから、どうしても恐ろしい宇宙の事を明瞭に想像を極めて尽くしてぞわぞわするけど、人形だって考えるだろう?知らないうちに髪が伸びる博多人形とか目から血を流すお菊さん人形は怖いけど、でも人形ていうのは何か考えていないわけがないと思わせる何かがあって、メイドさんのレースのついた帽子をかむった、栗色の巻き毛の人形が、人形の瞳から宇宙を見たら、こんな風に、自分の瞳の中の星がプラネタリウムみたいに宇宙に投影されて、人形の淀んだ意識と視界からは、人間みたいに明晰を極めた終末の映像は得られないから、すこしぼやけて恐ろしいものも滲んで、音もなく醜いものも見ず即ち空間もなく時間もない、もしかしてこれって宇宙の果て?


さてそういうわけで私解説者36歳マサ子はとてもよく夢を見るんだけど、ここだけの話実は奥さん、何日か前に寝ていて、朝になって朝日が差し込む時間になったから、ふと目が明いて顔を横に曲げたら、宇宙人がいた。彼は、というのは男だと思ったからで、その彼はどこを見ているのかわからない茶色がかった黒い小さな一重の瞳で、銀色の皮膚、京劇の仮面のように顔の周りが朱色の炎の模様に覆われた顔で寝ている私を見た。恐ろしい顔をしていると思ったけど、喋らずとも敵意はなく、むしろ好意を持ってどこかへ誘われている事がわかったので、一緒に行くことにしようと思ったら、喋らずともそれが相手に伝わって、そしたら宇宙人は私の片手の指にチップのようなものをつけてビリビリ渋い電流を流し、歯にも何か電極をつないで同様のビリビリ渋い電流を流したら、それは宇宙人の仲間の証。さて、私は彼の種族と同様全知全能となり、彼とその仲間とともにアパートの部屋のベランダから飛翔して旅立った。街を飛翔して、見渡して、全知全能とはかくも素晴らしい・・・ しかしビリビリ伝わった電流が時間とともに消え失せる頃には、私の全能感も失われてきて、彼も彼の仲間もどこかへもんやり消えてしまって、どこから薄ら暗い所に曖昧に一人でいたら目が覚めた。

つまり、手と手首が変なに捻じれによじれて、生まれたての草食動物みたくなってて、霊長類がここまで複雑に手首を折り曲げて折り重ねられるかっていう状態で、手が体の下に入ったまま寝てて、その結果、指と手のひらが痺れに痺れてたので、宇宙人に爪に電流を通されるという夢を作りだしたんだと思うけど、結構頭腐ってるよね。じゃあ、歯に電流は何で感じたのかというと、奥さんこれここだけの話、思うに嫁入り前の妙齢のマサ子36歳、歯ぎしりをしていたんじゃないかと・・。

いやほらそんでも、夢で宇宙人に連れ去られたときっていうのはほんとに連れ去られてるらしいじゃん?なのであたし、やっぱ実はアブダクションされててどっかにチップが入ってるんだよきっと。

リアル宇宙のネイルもあるよ。


それでは。