ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2011-12-24

古谷葉月の謹賀新年、薄墨の絢爛豪華、金襴緞子の日本の美

a.m.s.恵比寿プレイスです。

そういうわけで今日は解説者36歳マサ子(源氏名)のネイルです。日本あるいは東洋の正月っぽいのがやりたかった。なんか12月の行事を一個すっとばしたような気もするけど、たぶん気の迷いだと思うので、とりあえず金屏風です。いやーめでたいなー。

和服にも合うネイルだょ☆とかあると思うけど、和服に似合うネイルってこういうのだろ?とはっちゃんに強要したら、はっちゃんは これ、おばあさんがやったら超かっこいいって言ってて、おばあさんがやったらいいよやったらいいよって、言うんで、おばあさんのネイルかもしれない。でもさ、”若い人のやる現代風のモチーフのかわいい/かっこいいネイル”とか、”エレガントでコンサバティブな女性がやる上品なネイル”もいいけど、”それ以外”がないと、それ以外の人はネイルできないよね。

そういうわけで”それ以外の人”の今回の主旨としては、江戸時代の金屏風に描かれた日本画なんだよね。現代でも西洋でもポップでもなく、日本のモチーフをヤンキーぽくなることなく、ネイルの上に再現するのは簡単なことではないと思うけど、まあうまくいったかなと思わないこともない。


金屏風に朱色の正月カラーがベースなんだけど、糸っぽいのが見えるでしょ?これは、正に金と銀と朱色の糸で、古い着物の帯の糸をほどいてネイルに封じ込めた。まだ、帯の切れ端がサロンにあるから、封じ込めたい方はどうぞ。


なんかでもよくよく見るとさ、昔の戦国時代劇とかでお城が焼け落ちてどんどん敵軍が本丸に押し寄せてきてさ、金屏風の前にいる寝返った武将を切りつけると、切られるシーンそのものは写らないんだけど、金屏風に血が跳ね返るから、ああ切られたな、ていうのがわかる、ていうようなシーンがあるような気がするけど、なんかこう金屏風の前で惨事でも起きたかみたいな風にも見えてきた。

それでは。