昔のブラウン管のテレビの放映時間が終わったときのピクセル表示とか、近未来のオセロをやっていたら、黒の斜線が入り始めたところでマトリックスみたいに、体が空間に溶け始めて透け始めて消え始めて、赤のネイルが剥がれているところでワープしちゃって勝負がつかないとかそういった感じかいね。
ただのオセロとか市松模様のネイルはあるような気がするけど、黒の斜線で映像が歪み始めて、赤のネイルが剥がれているところで、異次元へ消滅っていう空間ワープな感じがして、なかなかよろしおすのではないかと思います。
わたしの仲の良い友人がいるんだけど、わたしはこの話を聞いた時大層驚いた。人の頭の中というのは、どうなってるのかわからないなーと。所謂一つの”悪夢”ってあるじゃない。わたしの悪夢なんて、確かに脳味噌茹ってるっちゃー茹ってるけど、悪夢の範疇としては至極まともで適切な悪夢で、これぞ悪夢ていうような絵に描いて額縁に入れたような悪夢を見るわけです。例えば何だかよくわからないんだけど、世界の終りが来るとか、なんだかよくわからないんだけど、地獄を見るとか、どこの誰かよくわからないんだけど異次元の悪の帝国が攻めてくるとか、何だかよくわからないんだけどドアを開けてもドアを開けてもドアを開けてもドアを開けてもドアを開けてもドアを開けても出口がないとか、何だかよくわからないんだけど、UFOが来てああやっぱりそうだったんだ、とか。何がああそうだったんだなのかわかんないんだけど、あと、なんかよくわからないんだけど、核戦争ていう昭和的なイベントが始まっちゃったりとかさ、今時核戦争ていうのも陳腐よね。それどこじゃないだろうと。と無意識に前時代的な夢だと思ってるみたいで、最近は核戦争はないな。あと卑近な例ですと歯が抜けて歯抜けになっちゃう。うわーどうしよう歯が全部なくなっちゃったー会社行けないーみたいな。じゃあ行くなと。まあおそらくこれは、ここだけの秘密だけど、きっとその時歯ぎしりしてんだね。小さいころ、歯ぎしりと歯ブラシの区別がつかなくて 歯ブシリって言ってたけどね。パパ、昨日の夜歯ブシリしてたー。みたいな。やっぱパパが歯ブシリしてたってことは遺伝的にあたしも歯ブシリしてんのかね?
話が脱線したのを、元に戻すと私の仲の良い友人の見る悪夢とは、エレベーターに乗っているんだそうだ。それで、現在地を表示するドア上部の赤い文字が光る電光掲示板を見つめているんだそうだ。うん、今2F、うん、今3F、うん、今4F、と通常通りに上昇していたエレベータが突如暴走を始めてものすごいスピードで56789101112131415161718192021222324252627282930・・・・という風に電光掲示板もものすごいスピードで所在地を点灯しはじめて、うわああ速いどうしよう!と思ってると、そのうちエレベータが狂って電光掲示板も狂って、全然関係ない階が 13 89 37 35 2187 36 28323984 2 364 84 15 437 ・・みたいに表示されるんだそうだ。ただ速いだけならまだしも、階数が上下乱高下、実在しそうもない階数も乱高下して、うわーーーーあああわたしどこに行くのーーーー!!となる夢なんだそうだ。
これを聞いて、人の頭の中は人それぞれ、人の苦しみトラウマも人それぞれなんだなと思った。私なんかうわーUFO核戦争ーとか言ってて頭幸せなんだなと思ったよ。
親戚のネイルはこちら。
それでは。