ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2011-11-03

アイラブ新橋、ラブユー新橋。朝日のようにさわやかな靄にかすむ高層ビル群とアジアの混沌

a.m.s.恵比寿プレイスです。

不肖わたし36歳解説者マサ子(源氏名)は新橋に住んでまして、神聖港区民です。新橋っていうのは実は港区なんだけど知ってた?新橋の良いところは、利便性の高い神聖港区なのに場末じゃなくてあのその下町の雰囲気が残るアットホームな居心地の良さにあって、間違っても駅前が再開発かなんかされて、無機質なだけの町になってほしくないなと思う。今は、いい具合にパトレイバーとか攻殻機動隊みたいな新旧ミックスのハイパー近未来場末都市で丁度良いと思う。マッカーサー通りとか作っちゃって綺麗にならないといいんだけどね。


朝、ベランダの窓を開けると朝靄とさわやかな朝日に霞む汐留の高層ビル群が見えるけど、新橋の真骨頂はそこじゃない。烏森口を下りてパチンコ屋の裏の方には、昔からの低層階の古いビルだか木造モルタル2階建だか3階建てのビルとも家屋ともつかない低層ビルらしき建物に、数えきれない程のスナックが夜の星のように軒を連ね棚引く昭和の一統が残っていて、そこだけ、ゴールデン街みたいな感じの路地がある。平日の夜は、そりゃもう、皆様よくご存じの新橋なんだけど、休みの日の昼間なんかスナックの路地裏に誰もいなくなるんだね。で、しかも新橋のすごいところは、昭和の鄙びたスナックの路地裏、ママの名前を冠したスナックのネオン看板、クーラーの室外機、電気のメーター、室外機の上に置かれた植木、薄汚れた野良猫、積み上げられた昨夜のビールケース、自販機、発泡スチロールの箱に植えられた白粉花、ふと目を上にやると、電柱と空が見えないほど張り巡らされたたわんだ電線、ていうおなじみのゴールデン街的な「スナック街の路地裏」の風景の後ろに、汐留のガラスの摩天楼超高層ビル群が加わるんだよね。最初その光景に気が付いた時、なんじゃこりゃ?もう意味わからん。とか思って笑っちゃったけど、これ、あれじゃん?すげえかっこいいの。で、冒頭に戻ると攻殻機動隊とかパトレイバーとかブレードランナーとか、アジアの混沌と超近未来都市の融合をかっこよく打ち出した世界観の映画ってあったけど、新橋では映画じゃない、現実に、”それ”がそこにある。ハイテクハイパーロボットアンドロイドの超近未来摩天楼と場末のスナック街が共存してるって、まさに、それって、日本人以外の人が憧れる”いっちゃってて理解不能だけどかっこいい東京”の一形態じゃないの?たぶん、ゴールデン街からだと新宿の高層ビル群は一緒に見えないよね?そうだとしたら、このけったいなかっこいい光景見れるの新橋だけじゃない?だからさ、汐留のほうはぎゃんぎゃん開発して高層ビル建てて、烏森の方のスナック街はぜひ東京都をあげて景観保全して、ユネスコに登録するくらいの勢いをもって近未来とスナック街路地裏の融合された雰囲気を守って助長してほしいよね。アイラブ新橋。私も酔っぱらってSL広場でテレビにインタビューされて変な歌とか披露したい。

そういうわけで、最近、もう、今って未来なんだな。て思うね。第3新東京市に移住とか勘弁してほしいな。でも第3新東京市にもなんかスナックぽいのあったよね。

それでは。