ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-04-18

髑髏のL.A.メタル シンデレラが絹のハンカチーフを落とす

a.m.s.恵比寿プレイスです。

これは髑髏と骸骨と骨のネイルだね。昔はっちゃんに髑髏書いてって言ったら、どくろべえ様になるからだめじゃって言われたんだけど、最近はどくろべえ様じゃない髑髏を書くようになったんだね。おばちゃん嬉しいよ。

一つ不思議なのがさ、この髑髏ってアメリカ風の髑髏だよね?つまり、爆走ヘルズ・エンジェルスだったり、90年代の西海岸L.A.メタルの人の皮ジャンの後ろについてるパッチだったり、左腕に入っている刺青だったりとかっていうイメージと違うのかしら。不思議なのはさ、はっちゃん世代的にL.A.メタルってなあに?とかそういう世代だろうし、好みからしてもにもそういう物騒な音楽は聞きそうもないと思うんだけど、明らかにL.A.メタルがいこっつーなのはなぜ。なぜそれがどうやってどうして、語り継がれているのか不思議だよ。ここで一言だけ、言わせてもらおう。ニッキー、今の方が素敵じゃないか。53歳とかウソだろ?ハアハア・・。

~~ もよーん ~~~

コホンそれでさ、最近よくはっちゃん、ネイルに字を書いてるよね。一つの爪に一文字だけ、4本揃ってLOVEになるみたいなやつ。今回のは一つの爪に5文字だね。あるいは自分の名前とかイニシャルとかもイケルんだろうか。MASAKOは字が多すぎるかしら?・・そんでさ、わたし解説者マサ子(仮名、37歳)は、空港で飛行機待ちをしている時の航空会社からのお呼び出しを聞いて、これは絶対お呼び出しされてカウンターに行ったら、マサ子様 実はあちらのお客様から・・ て言って言われて まあ そんな・・ 困りますわ とか言いながら モナコ行のファーストクラスのチケット(をモナコの王子からもらう)あるいは、バックステージパス付のコンサートのチケットを(イケメンのロックスターの人から)もらう、っていうすでにキャスティングも決めてある御年37歳ならではの熟成した逞しい妄想があるんだけど、マサ子の母トメ子(仮名、63歳)もかなり、しみじみと枯れた良い妄想をぶち上げることがあって、驚く。すなわち、実際問題母やあたしが夏に持ち歩いてんのはレースのハンカチとか絹のハンカチではなくて、もちろん汗の吸収性に優れ洗濯機でもガラガラ洗える 「タオル」に他ならないんだけど、たまにはハンカチもあってさ、横浜元町の近沢レースなる、由緒正しいレース屋さんがあって、そこでは「美しい絹のレースのハンカチーフ」を売っていて、何か調子に乗って買ったこともあるような気がするけど、まあとにかく、少女マンガで朝遅刻しそうになって、食パンを加えて遅刻遅刻ーって走ると角を曲がるときに転校生の美少年とぶつかって 運命の出会いと気が付かず 何やってんのよ!あんた気をつけなさいよー みたいなお約束があるのと同じように、母トメ子(仮名、63歳)はいつも タオルを鞄に入れるとき これは落としたらあかんタオルや。みたいなことをいう訳ね。どうも母的には、美しい絹のレースのハンカチーフに自分の名前とかイニシャルが入ってるやつを はらりと落としてしまって気が付かずに歩いていると、後ろからイケメンの人が歩いてきてだね、まあここは母の妄想を叶えてやるとすると、レスリー・チャンかチャン・ドンゴンなわけだが、

トメ・・子、さん・・?ですよね?(広東語)

?(小首をかしげる)・・ ええ、そうですけど・・ なぜ私の名を・・?

あの、・・これ、落とされましたよね (と美しい絹の刺繍の名前入りハンカチを差し出す)

まあ あらいやだわ・・私ったら・・、感謝申し上げますわ・・ご親切な方!私ホント、おっちょこちょいね。それでは・・

・・ あっ、あの、、待ってください!

とか なってまあアホかと。で、あとはまあ娘の妄想と以下同文だけど、これ、どうでもいいけど妄想の進みが遅いよね。あたしみたいにいきなりモナコ行のチケットを貰うくらいちゃっちゃか仕事してほしいもんだ。あと、名前じゃなくてイニシャルのハンカチだと全国津々浦々探しだすのが大変なシンデレラと同じになって、妄想が長引くためまた別途。しかし、あざとくイニシャル入りのハンカチを落とすなんて、餌付けというかマーキングというか、むしろヘンゼルとグレーテルじゃないの。あたしは、シンデレラはさてはわざと靴を脱ぎ棄てて行きやがったなあの女やるじゃないかと確信している性格の悪い女だからね。近づくと火傷するぜ。

それでは。