ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2011-08-12

下田のおばあちゃんの家で海水浴の後にお風呂に入るネイル

a.m.s.恵比寿プレイスです。

あたしが子供の頃、すなわち昭和55年前後なんて、うちの地域の生活レベルじゃ夏休みに海外旅行なんてしてるおうちなんてあんまりなかったし、もしクラスに一人か二人いるちょっとお金持ちのおうちの子が、学校休んでハワイ旅行でも行こうもんなら、休み明けいびられたりとかしてたよね。沖縄だって初めて行ったの結構大きくなってからだった。

じゃあ夏休みにどういう海辺の休暇があったかっていうと、大磯ロングビーチというこの世の楽園はまた別の機会に大いに語るとして、とにかく、近場の海に1泊2日とか2泊3日で、いとこの家族とかと一緒に泊りに行くっていうのが王道なわけね。つまり九十九里浜とか三浦海岸とか下田とか土肥とか静波とか美保の松原とかですね。

だから、かなり大きくなるまで海っていうのはなんとなくみぞり色で濃い青で、冷たくて透明度が無くて、砂浜は土っぽい色で下手したらビニール袋とか浮いてて、3メートルも行けばごぼっと深くなって足がたたなくなって、昆布とかは流れてるけど魚はあんまりいなくて、いたとしても「はぜ」みたいな魚だったりとか、はぜとかあじ?とかみたいな魚でも登場すると子供、大狂乱で、だから生き物は魚っていうよりカニと藤壺とフナ虫がメインで、海の家のシャワーは冷たくて、の海に親しみがあるわけです。胸がかきむしられるような郷愁を誘う夏の海辺の海水浴っていったらこれです。

そういうわけで、この自分が、限りなく遠浅の白い砂浜の透明に近いクリスタルコバルトエメラルドブルーの、青や黄色のルリスズメやエンゼルフィッシュのいるアマンリゾートで、グッドルッキングガイの皆さんと夏休みなんてWFS3%&7fsまあできるならばさせて頂きたいとは思うけども、仮にできることになってもほんとにしちゃっていいのかなあ、という気恥ずかしさに苛まれるはずです。



このネイルを見たとき、これはきっとグッドルッキングガイのアマンリゾートの熱帯魚クリスタルコバルトビーチではなくて、郷愁を誘う下田海水浴派ではないかと拝見致しました。そういう小さいころの下田の海水浴場でおねえさんたちが来ていた水着の模様とか、バスタオルの模様とか、浮き輪の模様とか、砂浜にしく敷物の模様とか、あと、そのあと、おばあちゃんちに行ってお風呂に入ったら、お風呂の洗い場に敷いてあるビニールマットの模様とか、風呂桶の模様とか、そういうのを思い出しました。日本の夏。今すぐ下田に行きたい。

それでは。