ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2024-12-09

海の藻大阪物語

 こんにちはー。今日のネイルは海の藻みたいできれいなネイルだね。


さて。ネイル解説者の私は世を忍ぶ仮の姿として清く正しくも美しいサラリーマン同志諸君にしてプロレタリアートなのであるので、大阪出張と言えば始発ののぞみ1号東京発朝6:00が鉄則である。そして帰りはのぞみ64号最終便で口から涎を垂らしながら這々の態で帰宅の途につくのである。

平日ののぞみ1号と64号。

よくこれに


「のぞみ」


とかいう名前をつけたよな。JRも。まあ、夢を語るのは大切なことだし、今はそうでなくてもこうありたい、というあるべき姿へのコミットメントを表明するものとして理想の姿を名前にするのは、新幹線だけじゃなくて人間にだってそうなんだから、まあ、名前と実態に乖離があることについて文句は言わない。いわないが、平日ののぞみ1号と64号ほど「のぞみ」と異なる状態もそうそうないよね。あれ、だいたいおじさんの輸送機だよね。プライベートライアンのノルマンディーに上陸する前の輸送船みたいにぎしぎしの鮨詰めのおっさんらは、誰も喋ることなくしずまりかえってる。まあ自分も完全に同化してんだけど。かろうじてしゅうまい弁当を食べない・日経を読まない。を自分に課しておっさんにならないように貞操を守っている。しかしおっさんにならないようにこらえてもおばさんではある。それは良いとしてこないだなんか、土曜日の夜ののぞみに乗ったらさ、なんというのかな空気に圧迫感がないというか。なんか旅行帰りのおじょうさんがいっぱいいらして、軽やかにお話には花など咲かせておられて、文字通りああこれなら「のぞみ」でもいいなとか思った。

それでは。