こんにちわ。昔、わたし解説者マサ子(仮名)はこういうネイルをやったことがある。
爪を何等分かにして、各々の正方形を色々な色で塗った。イメージとしては、現代油絵の大判のやつだったのね。当時、はっちゃんとマサ子はこれをやって、おお・・ 会心の出来じゃね?とか言って自画自賛しあって、これは 会社に行ったら すごい話題になるに違いないと思ったんだけど、なんか、イマイチ世間では不評だった。みんな、あ・・ それ・・ 何な・・の・?みたいな感じでさ、まあ、あんま外野の意見は聞こえない方なので、今でもこのネイルは良いと思ってるんだけど、何か、受けなかった理由も薄々気がついてはいるのね。きっと、「色を使いすぎている、女性らしいかわいらしさに欠ける」てことなのかと思う。でも本体が女性らしいかわいらしさが無いんだから、ネイルだけ女性らしくかわいいっておかしくないか?まあ、色々言ってみても一言で言うと 流行らなかった。
で、こちらはどうだろう。
あたしがやった時みたいな、場末の遊園地でとうに引退して余生を送っててもいい擦れて狂ったどさ周りの老人のピエロが近寄ってきたらそりゃ、子供泣くわ。みたいな狂気感は減速している代わりに、様々な色で塗り分けた等分の正方形であるのは一緒だけど、なんだか若々しさと瑞々しさと夢と希望がある。こちらはなんか、場末の遊園地のガタピシのピエロではなくて、若く、身体能力も高い、美しい巻き毛の美青年のピエロで、国際興業もするもにゃららソレイユの、美しいダンサー的な感じがするような気がする。
さらにこちらはどうだろう。
こちらの中指と小指も、基本的には同じことをしているんだけど、タイルが敷き詰めてあるようにも見える。色が濃い桃、薄い桃、金色で、かつ擦れ技法は使わず、塗り込めていっているので、油絵感が強い。ただ、一番最初にある、私のやったヤツが老人ピエロが安ホテルで狂気の心象風景を擦れた絵具で書くんだったら、これは、幸せで優雅な女性画家が太陽の日差しが豊かに差し込む南仏の別荘のコンサバトリーで油絵を描く的な感じがする。
だめだ、色々負けた。世間に負けた。
それでは。