a.m.s.恵比寿プレイスです。
おー、これはあれじゃない。
真夜中、羽飾りのついたベネチアの仮面をつけて、マントを羽織って、誰もいない石畳の道を駆け抜けて、城壁に囲まれた誰も住まない中世の古い街に入ると、鐘楼の鐘の音が四方から鳴り響いていて、町の中心の主のいない小さな石壁のお城の大広間に入ると・・
ぜんまいじかけのあやつり人形が中心になって、ぜんまいじかけのピエロや二足歩行で歩く熊や、機械式のオルゴールや、ウィーンの最新のステップのワルツを演奏するピエトロ・クレスピの自動ピアノや、真夜中の00:00になると一斉に鳩が飛び出して小人の鼓笛隊がファンファーレを演奏する最新式の振り子式の時計が、00:00でもないのに、主人もいないのに、勝手にベネチア製のランプが燈って、仮面が笑いだして、オルゴールの蓋があいて、鳩が飛び出して、黒い猫が横切って、ワルツが演奏されて、ぜんまいの熊や猿やピエロがそこいらを歩き回って、もう大変。
きっと愛を知らないあやつり人形は蝋のような白い肌をして、アルビノのような白い髪と、おーブレネリあなたのスイッツランドの湖水のような、薄い水色の、ハスキー犬のような目をしたレプリカントだから、長いマントを羽織って、黒い馬に乗ってお城に現れるあなたの愛で
・・愛で?どうなるんだいね。はっきりしてほしいなあ。わたしはブレードランナーよりエイリアン派なんだけどなあ。
それであとね、写真が暗いのは決してはっちゃんがデジカメを買わないからじゃなくて、真夜中を表現しているのだということで、そこは越前屋ひとつ水心あれば魚心ということにして頂きまして、お許し願えればと思っております。
それでは。