ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2014-09-08

古谷葉月の秋の逍遥

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルは秋らしくてとても素敵だね。


こないだとても涼しくなった日の夕方にさ、私解説者マサ子(仮名、39歳)は会社から帰る時に麻布十番の交差点を渡っていたのね。そしたら 清く正しく美しい日本のサラリーマン風のグレーのスーツのおじさまの二人連れとすれ違った。一人のおじさまが先立って歩いて 二人目のおじさまは どうやら 一人目のおじさまの連れらしく 後を追うように、何やらを後ろから話しかけながら 交差点を渡っていて、すれ違い様に 私解説者マサ子(仮名、39歳)が 聞いたものは 二人目のおじさまが 歌う

♪ ちゅるりら〜 ちゅるりら〜 風に吹かれて〜 知らなあいい 町あちを旅してみたい 〜

だった。

おじさまの年の頃は50代後半であっただろうか。

まあね。

私解説者マサ子(仮名、39歳)も39歳だけあって 冬になれば ♪らーす くりすまっす あ げびゅまいは〜 と口ずさみ 春になって卒業シーズンになれば セーラーの薄いスカーフで止まった時間を結びたくなるのであり  夏になれば フレッシュフレッシュフレッシュ。がらり。御免。と夏の扉を開けるのであり 飲み会に行けば ♪げらっ げらっ げらっ げらっっ、(はあ〜 どっこいっ)ばーにんは〜〜 と 間の手を入れ、そして 秋になれば 当然の事ながら この世の理、宇宙の常として ちゅるりらー。ちゅるりらー。と口ずさむわけである。しかし よくよくこの文章を書いていて 思い起こしてみると、ちゅるりらー。の歌は 秋の歌でも何でもないんだよね。秋の歌は <野バラのエチュード>じゃなくて <風立ちぬ。>の方なんだよね。でも 秋風が吹くと 聖子ちゃんと一緒に心の旅人になって 夏の思い出にあなたがくれたバンダナを首に巻いて 高原のペンションに一人泊まって ペンションのテラスで 秋風に吹かれながら ♪ちゅるりら〜 ちゅるりら〜。とか 歌いながら 風のインクでさよならの手紙をしたためたくなるのが 人としての美しく正しいあり方であり、特にこの季節は ああ 秋だなあ。秋風が吹いているなあ。気持ちがよいなあ。などと思いながら 歩いていると ついつい 頭のたがが緩んで 口から♪ちゅるりら〜 ちゅるりら〜。と出て来てしまう訳であり これは 出て来てしまうのを止めろと言われても 止められるものではないのであり、交差点ですれ違った おじさまとは うまい酒が飲めそうなのである。と思ったけど あたしお酒飲まないから おじさんだけが飲むんだろうな。

それでは。