ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2019-04-09

戒めと鎮魂の撫子

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日のネイルはお花が描いてあるね。かろうじてたぶん撫子だとわかった。私解説者マサ子(仮名)は花は薔薇とかひまわりとか桜。くらいしかわからないタイプなのである。


時に奥さん、番茶も出花。

あの言葉は酷い。

現代のコンプライアンスで申しあげたら完全アウト。である。

ぐーごろう先生のたもうて曰く

ばんちゃ
番茶
 つみ残りの葉から作る、品質の劣る煎茶(せんちゃ)。
 「―も出花(でばな)」


 どうだろう お嬢さん方。ひどくないだろうか。

私解説者マサ子(仮名)も二十歳ぐらいのころは おばあさんに番茶も出花。とか言われたものだが、まあ確かに出がらしのDの字も出ねえ今となって振り返ってみると、たしかに番茶も出花。だったんだろう。品質が劣る。のだって悔しいが事実である。

そんでさ。女も十の三つや四つ立つと、そいうものを隠し持っていると思うんだけどもさ。

あら このボディコン記念にとっとこう

とか

あら このスカート戒めにとっとこう

とか

あら この水着また痩せたら着れるかもしれないし

的な昔取った杵柄的洋服の三枚や四枚クローゼットの三段ボックスの記念ボックス内に保管されてんじゃないかと思う。私解説者マサ子(仮名)はそういうのいっぱい持ってるよ。なんかこれ赤ちゃんサイズなんじゃね?っていうくらい小さくてよく伸びるストレッチボディコン的な白いミニスカートとか。もはや痩せたら着れるとか戒めにすらならなくて、記念にしてメモリアル。慰霊碑である。鎮魂の白いスカート。何を鎮魂しているのか慰霊しているのかすらもはやわからないけど、1年に1回くらい断捨離的な事をする時にながめてはまた三段ボックスにしまう。のみ。ところが、そんな中に黒いセーターがあったんだ。たしかアル☆タとかル☆ミネとかでとかで少し奮発して買ったウールのセーターであり、当時はよく気に入っていたし、なんかコンパクト(当社比)に見えるから、

あらこのセーターまた痩せたら着れるかもしれないし

とか言って記念ボックスで慰霊してたんだよね。

そしたら折々折りに触れて申しあげているように私解説者マサ子(仮名)は昨年の9月から14キロ痩せたのだけど そうしたらこの慰霊セーターが着れるようになって、ついにはこないだ会社に着て行ってしまった。

奥さんお嬢さん。

このように、いったん慰霊鎮魂ボックスに入った洋服の類いがまた着れるようになる。という事態は奇跡に近い確率なのであって、このような事が起こるとは夢想だにしていなかったのであるけれども、まかり間違っても 白いボディコン的なミニスカート。あれはだめだ。あれは、なんというのかね ツタンカーメンとかみたいに封印して悠久の眠りについて頂き封印が解かれたり盗掘にあったりすることが無いよう、魔方陣をを描いて前方後円墳とか貝塚にでも埋めなければいかん。開けた人は呪われるやつ。

それでは。