ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-08-31

心の旅人 金の枯葉 銀の落穂

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちわー。あなたが落としたのは金の斧ですか?銀の斧ですかそれとも わ・た・しぃ~?という具合に暑さで頭が腐れて来るわけだけど、ほら、もうそこここに秋の気配、初秋の足音が聞こえるではないか。幻聴?

このネイルは、初秋の落ち葉っぽくて素敵だね。




さて、夏の終わり秋の足音。こんにちは秋風さよなら夏の思い出 高原であなたにSAYONARAの手紙を書くわ。っていう季節だけど、わたし解説者マサ子(仮名、37歳)は常々疑問に思っていることがある。夏の終わりの風物詩と言えば、バイオリンを抱えたキリギリスではないか?楽しくバイオリンを弾き暮らして毎夜歌い踊った素敵な夏の夜の思い出よさようなら、秋風が吹いて秋の気配がしだす頃、キリギリスが蟻の家の前に戻ってきて、そんな気分じゃなくなってバイオリンを抱えて悲しげに佇んでいる様子は是夏の終わりの風物詩ではないか。キリギリスとかバイオリンとかは初秋の季語でしょ。

そんで気になるのが、なぜ、キリギリスは、首にネッカチーフを巻いているのか、ということだよね。

キリギリスって言ったってあんた、あたしもそんな親しい仲じゃないし、皆さんだって特に親交があるわけじゃないでしょ?そうするとどうしても、キリギリスを思い浮かべろって言われても、「アリとキリギリス」のキリギリスしか想像できないよね。想像の中のキリギリスは、必ずバイオリンを持って、首に赤とか赤と白のチェックのネッカチーフを巻いているよね?これって、全世界的に通用する共通認識なんだろうか?それとも、日本人だけの共通認識なんだろうか?イソップ寓話の元の挿絵のキリギリスも、やっぱりネッカチーフを巻いているんだろうか。全裸にネッカチーフ、下半身丸出しでネッカチーフでバイオリンを楽しげに弾くって、いかがなもんか。バイオリンてそんな享楽的刹那的な楽器だっけ?しかし、どうして、キリギリスにネッカチーフを巻くことになったのか?それは、とりもなおさず、キリギリスがさすらう旅人だからであると思われるのね。

なぜなら、もう一人ネッカチーフしてる人がいてさ、さすらいの旅人スナフキンもネッカチーフしてたよね。彼もキリギリスと同じ赤のネッカチーフをしてたんじゃないかと思うの。あとさ、高原のテラスで手紙を書くちゅるりらする心の旅人の聖子ちゃんも、首元に赤と白のチェックのネッカチーフ巻いてる気がしてならない。

キリギリスしかり、スナフキンしかり、失恋を癒しに初秋の高原を旅する乙女しかり、さすらう旅人というのは、想像するに皆首にネッカチーフを巻いているような気がするのね。そう考えると、サッカーの中田選手も何か首にネッカチーフを巻いていなかったか?という気がしてくる。でもさ、さすらいの旅人、心のジプシー、職業ボヘミアンにも関わらず、一人だけ首にネッカチーフを巻いてないあの人、生まれも育ちも葛飾柴又のあの方、寅さんはどうして、職業さすらいの旅人なのに首に巻物をしてなかったのかなって思う。一応、職業があって専任の旅人じゃないからかな?

それでは。