ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-08-10

立体と平面の地平 綾織と平織の時空

a.m.s.恵比寿プレイスです。

これは、綾波レイに捧げるこういう時どんな顔すればいいかわからないの協奏曲第5番変ロ長調がベースで、・・ て全く何を言っているのかわからないけど、まあそういう事だと思う。そんで、その綾波ベースに、上に異物が乗っかっている。異物系は色々あるけど、最近は本当の虫を使ったやつがゆるふわ☆モテネイルとしてじゃなくてまあそのう、そういうことで、今回は線と立体の組み合わせです。


昔、中学校って行ってたじゃない?もう、色々アレなんだけど、特に頭から電気が出て髪が逆立つんじゃないか、っていうくらい、アレだった行事の一つに「林間学校」てのがあった。あの何というの、修学旅行だって2泊3日なんだから、林間学校も2泊3日にしてくれりゃいいのに、この林間学校ていうのは何故か3泊4日だったんだよね。まあ、何かの嫌がらs・・じゃなくて、教育的配慮ありがとうございます。変なというかその大自然の美しい山の尾根を炎天下半日延々歩かされ じゃなくて、歩かさせて頂いたりとか、石ころだらけの川べりで飯盒炊爨やらせて頂いてトン汁を頂いたりですとか、まあ、色々アレなことはあったんだけど、特にアレなイベントの一つに、

「女子は1学期の家庭科の時間に自分で縫ったパジャマを持って来て、それを着て寝る」

っていう、行事があってね。

はあ。

どうしろと?パルドン?

何度聞いても同じこと。あたしの仲の良かった友達は、要領が良かったみたいで、自分の手に負えないとわかった段階で、さっさと仲の良い家庭科やお裁縫の得意なお友達に頼んで、パジャマを作ってもらったらしい。まあ、家庭科や裁縫が得意な子は、勇んで襟!!!!!がついたり、ボ!タ!ン!がついたり、フ!リ!ル!がついたり、ていうけど、これだってだまってりゃ湧いてくるわけじゃなくて、自分で付けんだよ?んで、まあそういう、家庭科が得意な子は、裁縫技術の粋を凝らしたギンガムチェックとか、水玉とかの可愛いパジャマを作ってたし、家庭科や裁縫が得意でない子も、そうでないなりに、襟くらいはついてるし、すくなくともパジャマの様相を呈した何がしかの衣服は持ってくるわけ。てことは、お前ら、全然できんじゃんね?少なくとも、あたしにとっては、皆、パジャマを作って持ってこれる人達は、完成したパジャマのレベルに関係なく、 み ん な、と に か く 、、自分とは、違 う ん だ ・・という風に見えたよね。

人間、どんなに努力しても、できない事がある。

私は、お裁縫の得意なお友達に頼むほど要領がよくなかったし、そもそも要領以前にまあ面倒くさいしさ、好きじゃないし、家の人にも頼まなかったし、まあ、なんというの?とりあえず、ほっといたんだよね。まあ、先延ばし?

ほっといても 解決しません。

ほっといたらどうにかなると思ったのかしら。まあ、もちろん、どうにもならなくてね。もう、よほど期限が差し迫ってから、しょうがないから蒲田のユザワヤに行って、綿の白い無地の生地を買ってきた。もう、何にも思いつかないんだよ。だって色々、模様とか色とか生地の好みを選択するとか、そういう以前の問題でしょ?襟はない。てか、つけられない。ボタンもない。つけられないし。丸被りの真っ白の綿の上着ってあんた囚人か。てかむしろ、貞子だよね。でもまだ貞子ならいいじゃん?ワンピースだから。・・・ てか、そうか、貞子みたいなワンピースにしときゃよかったんだね。って今思ったけど、その時は貞子もいないし、そんな事、思いつきもせず、とにかく、丸首の綿の真っ白い囚人上着と、同じ囚人ズボンを作らねばならん。ちょっとしたレクター博士みたいな恰好だよね。しかし、ズボンって、・・ ズボンって・・ ボタン?チャック? ゴム入れる・・?てか、その、「止める器具」を取り付けるところまで至らなくて、ゴムなしボタンなしチャックなし。てかむしろ、何か斬新なぺらぺらの2次元の平面のズボンができた。

体、入らない

体を入れる場所も足を出す穴もあるが、入れたくても入らない出したくても出てこない、入口出口なしのメビウスの輪、輪廻転生ウロボロスパジャマ。

なんか、おかしいのよねえ?こう、ぴらぴらの平面の二次元のズボンができて、止める器具がついていないから、止まらない、下がってしまう、と言うよりも、なんとか腿くらいまでは入るんだけど、お尻が入らないのよ。採寸の問題じゃないのね。どう考えても、三次元の肉体が入る隙間が無い、というか、その三次元的ゆとりというか余裕がないのね。二次元の人用パジャマだった。てかさ、だいたいそもそも、布っていう二次元のものが、洋服っていう三次元のものになるっていうのは、時空間を超えた神秘、この世の理を超えた現象だと思うのよ。だって、三次元のものが四次元になったりしないでしょ?わたしたち、時空を超えないでしょ?二次元美少女キャラクターのおにゃのこは二次元のままでしょ?

で、その丸首白綿100%のレクター博士と貞子を足して2で割ったような、ていうか、むしろレクター博士そのものみたいな上下セット、ただし、下半身は入らない二次元死刑囚パジャマ上下セット(拘束具)を林間学校に持ってったことは持ってったと思うんだけど、どうやったって、体入らないし止まらないわけだから、着ようにも着ようがないんだけど、だからって言って、全裸で就寝した記憶もないし、かと言って、たぶんパジャマが完成しなかったの全クラスの女子であたしだけだっただろうし、でも、まったくもって、林間学校の当日、そのパジャマで以てどうやって寝たのか丸っきり記憶にないんだよね。人間都合の悪い記憶は、まるで記憶喪失のように抜け落ちるもんなんだね。今思うと、レクター博士の装備全セット持ってけば良かったね。マウスピースとか手の拘束具とか。そんで大暴れして先生とか食いちぎって林間学校から脱走する。あるいは、完全貞子装備にして夜中廊下で這いつくばって教師の腰を抜かさせる。

まあそんで、その後は、綾織と平織の区別がどうしてどうしてもどうしてもつかなくって、テスト前に本気で覚えようとして七転八倒の格闘を家庭科の教科書としたけど、結局覚えられなかった。14歳の記憶力を以てしても暗記すらできない、ってどういうこと?わりとあたし暗記王(自称)だったはずなんだけどなあ。

それでは。